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義実家からの酷い仕打ちに、ママがとった「本当」の仕返しとは……?


「結婚は家と家のつながり」とはよく言ったもの。旦那と自分ふたりだけの生活ではなく、それぞれの両親との付き合いがはじまるのが「結婚」。その結婚が天か地かの明暗をわけるのは、やっぱり付き合う「相手」次第。自分の努力ではどうすることもできなくなってしまい、ただひたすら耐える結婚生活を送っているママもいらっしゃいます。

今回、ご紹介するのはママスタコミュニティに寄せられた切実な叫び「今日義実家から出ていきます。泣きたい」

これから義実家を出ていくという投稿者にエールを寄せるママたちと、そのささやかな復讐劇の模様をお伝えします。

義実家で散々いじめられてきた投稿者

義実家に同居をしていた投稿者のママ。旦那はもちろん姑との折り合いが悪く、ずっと嫌がらせをうけてきたのだそう。身に覚えもないのにご近所中に「浮気者」と吹聴され、実家の両親にも「どんな教育をしたのか?」と言われ。他にも散々「バカ女」呼ばわりで、どうしてここまで嫌がらせをされなきゃいけないのだろう……と思い悩んだ結婚生活。

笑顔がなくなっていく投稿者のママの背中を押してくれたのが子どもたちの「離婚しなよ!」。旦那に土下座をして「養育費なしでいいから」という条件のもと、子どもたちの親権を貰えることで離婚成立。

そして、待ちにまった引っ越しの日。荷物を運び出すトラックを待っている間、今までの積もりに積もった行き場のない想いが溢れ、ママスタコミュニティへ投稿します。

『離婚して、今日やっと出て行けます。
けど、昨夜から姑が「鍋がないやら旦那のスーツがない」やらで大騒ぎしています。
理由は「お前が新しい家に持って行くんだろう。この泥棒が!」だそうです。

今も私の荷造りした段ボールを全部開けて中身をチェックしています。

散々いじめられた挙げ句ここまでされるのが悔しいです。
泣きたいけど家を出るまでは絶対我慢と思ってこらえていますが、どうしても誰かに聞いてほしくて投稿させてもらいました。

誰かに聞いてもらいたい。泣きたい。もう早く出たい』

あと少し、あと少しなんだけどもう辛すぎる。誰かに聞いて貰いたい。そんな切実な思いがママたちに届き、次々と投稿者のママを励ます声が寄せられます。

このままじゃ悔しくない? 出る前に考えよう、とびきりの仕返しを……

そんな中、投稿者を励ますママたちもどんどん感情移入。投稿者のママに「何か仕返しを」と持ち掛けます。

たくさんの励ましと、とびきりの仕返しアイディア。投稿者はママたちの声に力を貰い、前を向きていきます。

『みなさん、優しいお言葉ありがとうございます。
読んでてまた泣きそうになってきました……けど泣かない! 涙が勿体無いですよね!
やっともうすぐ自由になる!
幸せになって見返してやりたいです!

そしてバレない程度の仕返しもしたい……』

仕返しをしてやろう! という気力も生まれた投稿者。そうなると、いよいよママたちの知恵の集結です。どんどん湧いてくる義実家への仕返し。ママたちの賢さに感服します。

『最後だ、暴言吐きまくってやれ』

『お疲れ様! 最後に、トイレに食器洗剤まるまる1本ぶっ込んでくるといいよ』

『最後に玄関出たら近所に聞こえるくらいの大声で「やったーーーーー!! ばばあさいなら! やっとばばあからのいじめから解放だー! ひゃほーい!」と踊りながら出ていきな』

『出ていく間際でも嫌がらせされるって事は離婚するまでにもいろいろと辛い思いを沢山してきたんだろうね。
良く耐えて頑張ったね。最後に歯ブラシでトイレをこっそり洗って出て行っちゃえ(笑)』

『私なら黙ってエアコンのリモコン持って出ていく。本当にお疲れ様! ストレスフリーの毎日になりますように』

『あと、押し入れの奥の方に生物入れて逃げてやれ! 知らん場所から虫という虫がわくよ!』

『ボディーソープの中身を洗剤に入れ替えてやりたい』

『シャンプーに除毛クリームとか』

読んでいると、もうお見事としか言いようがありません……。同じ「ママ」という立場だからこそ考え付く仕返しの数々。なんだか非常にリアルな内容に感じるのは気のせいでしょうか(笑)。

けれど、義実家に限らず、辛い状況下の中で耐えているママたちが多い証拠かもしれません。だからこそこの投稿者に同調し、もし自分だったら……と、考え尽くされたとびきりの仕返し。

本当にできたらどんなにスッキリするでしょうね。

そして投稿者のママが選んだ仕返しとは?

荷物の搬入も終わり、ようやく新居に移り住んだ投稿者。ニコニコ嬉しそうに荷物を運び出していた姑とも別れられ、張り詰めていた糸が切れたかのように大泣きをしたのだそう。

それでも、子どもたちとの新しい生活がやっとはじめられると思うと、嬉しくてソワソワする! と涙を拭います。

ここまでくると、投稿者のママとその子どもたちの幸せしか願うことがありません。上の子が5年生と書いてあったので、かれこれ10年以上は頑張ってきたのでしょう。

「やっと自由になれて、本当におめでとう!」「これからは素敵なことしか待っていないよ!」とママスタコミュニティで盛り上がるママたち。その一方で、いったい投稿者がどんな仕返しをしたのか、こちらもソワソワしています……。

『私も姑は認知症なのかとも思いましたが、嫁いだ当初からそんな感じだったのでどうなんだろう……

ちなみにですが、エアコンのリモコンを持って行こうと思いましたが私には不用だったので不燃物のゴミ捨て場に置いて行きました。

自分でもこんな仕返しをするとは思いもしていませんでしたが、ママスタのみなさんの知恵を借りて暖房にしてきました!

これくらいのことは神様も許してくれるかな。

家を出るときに「お世話になりました」と言ったら「ほんとにね」と一言だけ返され終わりました。

他の方も書いてくれてましたが、姑はクソですが旦那も義家族もみんなクソでした。旦那は無言で見送ってました。

今日から3人暮らしなので子どもには迷惑をかけてしまうことも多いかと思いますが、笑顔の多い家族になるように頑張ります!!』

そう、投稿者のママが実行した仕返しとは、
暖房にして、エアコンのリモコンを持ち出し捨ててきた……!!!(7月です)でした。

「良くやった投稿者!」「最高!」とママスタコミュニティで歓喜に沸くママたち。その一体感に感動すら覚え、なんだかこちらまでスッキリします。

真夏の暖房……義実家はどんな状況になっていたのでしょう。いやいや、そんなことはこの際どうでも良いです。旦那さんをはじめ、義実家の態度には出る言葉もありませんが、それくらい投稿者の苦労が伝わってきますね。

でも実は分かっていた。本当の仕返しの意味を……

最後に、投稿者のママはこう締めくくります。

『私や子どもの応援までして頂き本当にありがとうございます! これから幸せになることが一番の仕返しだと思って頑張ります!』

そう、本当の仕返しはリモコンを捨てることではありませんでした。投稿者が、義実家で過ごした日々を忘れるくらいに幸せな毎日を過ごすこと、それが何よりの仕返しだったのです。

暖房なんてコンセントを抜けば止められるし、リモコンは電気屋さんに行けば購入できます。

けれど、誰にも代わりが務まらない投稿者のママとその子どもたちの人生。投稿者のママは本当の仕返しの意味をしっかりと理解しており、自分の手で幸せを掴みにいきました。その選択と勇気に、心からの拍手を贈りたいですね。

ママスタコミュニティに届いたたくさんのエールを浴びて、投稿者のママが今日も子どもたちと楽しく過ごしているのかと思うと、こちらまで幸せな気持ちになります。

投稿者のママのこれからに幸多からんことを祈って、心からの「お疲れ様でした」。

 

文・渡辺多絵 イラスト・ごぼふく

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参考トピ (by ママスタコミュニティ
今日義実家から出ていきます。泣きたい