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宮川大輔:第8回 “おもろい家族やな”って言われる家族がいい

全8回に分けてお届けしている宮川大輔さんのインタビュー。
最終回の今回は、宮川さんの考える家族、育児についてのお話を伺いました。

宮川さんにとって“家族”とはどのようなものですか?

家族で遊んでいる時に、「パパ」って息子にふっと手を繋がれて、横を見たら嫁とも手を繋いでいて、3人が繋がっているのを見た時なんかは、「わぁ、なんやろうこれ」って思いますね。
「うわぁ、めっちゃええやん!」って言葉を嫁や息子に伝えてしまうんですよね(笑)。

たまらん気持ちになりますね。一つ一つが愛おしいというかね。
20代で子どもができていたら、こんな風には思えていなかったのかもしれないです。

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宮川家は、2人目はお考えですか?

もう1人欲しいなと思うことはあるんですけどね。
でも嫁と話をして、うちは1人でいいんじゃないかと話しています。
それでもできたらいいなとは思っているんですけど、年齢的にもね……簡単なことではないですからね。

1人授かっただけでも本当にありがたいことだと思っているんです。
本音を言えば、息子にきょうだいを作ってあげたいんですけどね。

宮川さんにとって理想の夫婦像・家族像とはどのようなものですか?

結婚して子どもできても、本当にこれからどうなるかは分からないじゃないですか。
「子どもができたんだから別れたらいけない!」って思っていても、そうなってしまう時が来るかも分かりませんし。

でも、おじいちゃんおばあちゃんになって、ずっと今の嫁が隣にいてくれたらいいなとは思っています。
そのために飽きさせたらいけないな、面白い人間でいたい、嫁にとっても男でいないといけないなとは思っていますよ。

理想としていえば、家の中で笑いが絶えず、プラス思考で、問題があっても家族で乗り切っていくようなのが理想です。
周りから「おもろい家族やな」って言われるようなのがいいですね。

親になってみて初めて分かったことや知ったことってありますか?

子どもができて思うのは、「母親ってすごいなぁ」ということです。
子育ては本当に大変だし、想定していないこともたくさん起こるし、でもそれに対応していかなくてはいけないじゃないですか。

ただね、どうしても母親でなくてはいけないことってあると思うんですけど、父親も育児を一緒にしていかなくてはいけないなと思います。
「俺は仕事をしているから」なんていうのは言い訳にならないと思っています。
以前は理解できなかったけど、「育児ノイローゼ」とかは、親になってみたら「分かるわぁ」と思いますね。

子育て中のママたちに向けて、メッセージをお願いします!

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前に、スーパーで1歳くらいの子が泣き叫んでて、その子のお母さんが「ダメ!」って言ってバギーにドン! てその子を置いたんですよ。
それを僕と嫁で見ていて「あれはまずい!」て思ったんですけど、うちの嫁がそのお母さんにそっと近づいて行って、
「お母さん、大丈夫ですよ。私も育児しているから分かります。お母さん、そんな風にならんといて」って話しかけたんです。

その後しばらく2人で話をしていて、そのお母さんがうわぁーって泣きだしてね。
僕はそれを離れたところから見ていたので、何を話していたのかは分からないんですけど、育児をしている同士だからこそ分かることってあるんだろうなって。
声をかけてくれる人がいなかったり、会話をする相手がいなかったりすると、1人で抱え込んで「うわぁー」ってなることがあるんでしょうね。

子育てしてる人はみんな疲れているじゃないですか。
子どもは言うこと聞かないし、話も通じないし、それが子どもなんだけど、それがだんだん腹立ってきて……憎しみになってしまったりね。
子育てをしていると、そういう気持ちは本当に分かります。

だから、家族というかおじいちゃんおばあちゃんもそうだけど、みんなの力を借りて、母親のストレスを分散していけないとダメですよね。
旦那さんが忙しかったら、子育てをしているママ友に愚痴ったりするのでもいいと思うんです。
1人で頑張りすぎないでください!

宮川さん、ありがとうございました。
お話を伺っていく中で、テレビで見ているイメージとは違う“イクメンパパ”な部分と愛妻家の部分をたっぷり見ることができました。
今後も育児をしつつ、様々なところで活躍される姿をみるのが楽しみです。
取材、文・上原かほり

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