トイレトレーニングが1週間で完了、開始時期の目安とコツは?
筆者がイギリスに住んでいたとき、保育園の2歳児クラスに通っていた2歳半の娘。
娘よりも小さな月齢の子でもトイレトレーニングが一週間ほどで完了した子ばかり……。
そこで学んだトイレトレーニングの開始時期や短期間で完了させるコツをお伝えします。
トイレトレーニングを短期間で進めるコツは2つ
イギリスのトイレトレーニングは1歳半から2歳くらいまでに始める子が多く、しかも、数週間で完了させる「短期集中型」が主流のようでした。ちょっとうまくいかない子は気長にいこう。もちろんそんな考え方もありますが、それは少数派かな、という雰囲気。
「1週間で完了!」というパターンも特別なことではないようです。
何かすごい秘訣があるのでは? どうしたらそんなに早くうまくトイレトレーニングが進められるのか、コツを2つご紹介しますね。
1.子ども自身がトイレトレーニングを始められる状態であること・パンツで過ごすこと
イギリスでは、トイレトレーニングを開始できると判断したら、昼間は完全にパンツで過ごすのが基本でした。日本のトレーニングパンツのような布が何層にもなっているような性能がいいものはありませんし、使いません。親は子どものトイレに行きたいという“サイン”を見逃さないように注意しなければならないし、頻繁にトイレに誘って、失敗しても怒らず。
外出するからと、親の都合でオムツにしたり、失敗にイライラしたり、そんなことはぐっとガマンして短期集中で進めるのだそう。トイレに行く時間をいつも気にしたり、オマルを持って公園に行ったり……まさにトイレトレーニング中心の生活になるのです。
2.トイレトレーニングに短期集中で向き合う“親の覚悟”
筆者もイギリス式短期集中型を実践したかというと、結局トイレトレーニング中心の生活にする“覚悟”がなく、時間をかけてゆっくりと、でした。
親がトイレトレーニングにじっくり向き合う時間や精神的余裕があるのか、見極めることが大切です。
子どもがイヤイヤ期に入ったばかりのときなどは、トイレトレーニングが思うように進まず親もイライラしてしまうこともあるので無理に進めないよう注意したいですね。
わが子のトイレトレーニングは短期集中ではなく娘のペースでゆっくりと
筆者の娘のトイレトレーニングは、まずパンツを履くことをすごく嫌がり、スタート時点で挫折。そのかわり、娘はトイレに行くこと自体には興味がありました。トイレに座ってみたいだけかと思ったら、成功することも。成功したら大好きなキティちゃんのシールを貼る、なんてことをやっているうちに、だんだんシールを貼る場所もなくなり、自然とパンツを履くようになっていきました。
オムツのままでトイレトレーニングをやっていると、本人も気持ち悪くないし、ママも困らないので、自然とのんびりとしてしまうようです。最初は焦ってトイレトレーニングを始めたはずの筆者でしたが、結局娘のオムツが外れるまで最終的に10か月以上かかりました。
大切なのは「親子のペースにあった方法を選ぶこと」
短期間でトイレトレーニングを終わらせるというママ自身の“覚悟”があれば、娘のトイレトレーニングももっと短い期間で終わったかもしれないですが、結局筆者にはできませんでした。逆に短期集中型のママからは、長い期間をかけるのは、すごく我慢強くなくてはならないし、マネできない、と言われました。
覚悟を決めて短期決戦でやるか、じっくり時間をかけて長期戦でいくか。どちらをとっても、親にとっては楽な道のりではないようです。先生や先輩ママからは、どちらがいいか迷うよりも、
「子どもにとってトイレがストレスとならないようにしてあげることを考えて」
と言われました。それには親のストレスを考えることも大切なのだと思います。ママがイライラしていると、子どもにとってもストレスとなってしまいますよね。
親と子どもが一緒に進めるトイレトレーニング。子どもの成長ペースももちろん大切ですが、親である自分自身のペースも大切にしながら、進められるといいですね。
文・野口由美子 イラスト・チル