絵本『おとこのこトイレ』『おんなのこトイレ』はトイトレに悩むママの救世主かもしれない!
乳幼児のママを悩ますことはたくさんありますが、トイレトレーニング、通称「トイトレ」もその1つに含まれるでしょう。おまるや補助便座を用意したり、トイレにごほうびシールの貼れるシートを用意したりと、「脱おむつ」のために工夫する方も多いのでは?そんな「トイトレ」ですが、中には「そろそろをはじめたい!」と思っていても、何から始めたらいいかと悩んでしまう場合も。
実はトイレは子どもにとって曲者です。狭い空間や水の流れる音が「怖い」と感じてしまうお子さんも少なくありません。
ですから、トイトレのファーストステップは「お子さんに”トイレ”への関心をもってもらうこと」なのです! 子どもに何かに興味を持ってもらいたいとき、絵本は頼もしい存在です。今回は元保育士の筆者がみつけた、トイトレにピッタリの絵本をご紹介します。
トイレの使い方を楽しく学べる『おとこのこトイレ』『おんなのこトイレ』
男の子と女の子では、トイレの使い方やおしっこの仕方などが違ってきますよね。例えば男の子は立っておしっこをする場合もあります。そのときは小便器というおしっこ専用の便器を使いますが、なじみのないママにはなかなか説明しにくいところ。あるいは、男の子が洋式便座でおしっこをするときに、汚れないようふたの他に”便座もあげる”必要があります。
そんな「かゆいところ」を解説してくれるのが、この『おとこのこトイレ』『おんなのこトイレ』。
男の子版は「おしっこは立ってするか、座ってするか」、女の子版では「前から拭くか、後ろから拭くか」、「和式トイレの使い方」など実用的なアレコレが紹介されています。
各ページの下には『おうちの方へ』といったトイレトレーニングに役立つ情報・解説付き!江東区南砂さくら保育園という、現場で実際に教えている保育園が監修もしていますので「トイレの使い方って、どうやって教えればいいの?」というママにも安心できる一冊。
楽しい「しかけ」がいっぱいで、トイレに行くのが楽しみに!
この絵本の魅力はまだまだあります。男女版に共通して、本物のトイレをイメージできる「トイレのフタの開け閉め」や「トイレットペーパーの折り方が学べる」楽しい”仕掛け”付き。トイレに誘う前に一緒に読めば、お子さんはきっと、トイレに行くのが楽しみになるでしょう。
また、子どものツボをついた表現もポイント。
たとえば男の子なら立っておしっこをするときに「この(トイレの中央あたりの)100点ゾーンにおしっこを命中させるようにしてね!」とゲーム風に描かれています。
女の子なら座っておしっこをするとき、スカートが水につかないように「スカートをふわっと持ち上げて、お姫様ポーズをしよう」と、子どもが真似しやすいよう、わかりやすい表現で説明されているのです。
筆者の息子はこれまで立っておしっこをしたがらなかったのですが、この絵本を読み聞かせたところ、「エビさんのポーズする〜」と絵本の真似をしておしっこをしてくれるようになりました! トイレが終わった後は”流しましょう”、”パンツを穿きましょう”と終わった後の流れもきちんと説明されていますので、この絵本は、トイトレの導入本としてだけではなく、パンツで過ごせるようになったお子さんまで効果がありそうです。
元保育士をしていた筆者が「こんなトイレ絵本見たことない」「もっと早くこの絵本に出会いたかった!」と思ってしまったほど、おすすめの一冊。これからお子さんのトイトレを始めようと思っている方や、トイレの使い方をどうやって教えればよいかと悩んでいる方は、ぜひ一度お子さんと一緒に読んでみて欲しいと思います。
文・赤石 みお
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「おとこのこ トイレ」
「おんなのこ トイレ」
出版 ポプラ社