いつでも、どこでも、ママに寄り添う情報を

【体験談】やっぱり不安? 育休後、職場復帰はどうだった?

育休明けで新生活がスタート!  ママにとっても子どもにとっても今までとは違う生活が楽しみだったり、ちょっと心配だったり、いろいろな気持ちで春を迎えているご家族は多いのではないでしょうか。

筆者にとって、子どもが産まれて最初の育休が明けた4月は、やっぱり今でも忘れられません。当時0歳児の息子を保育園に預け、時短勤務ながら平日は毎日職場に通うこととなりました。保育園に入ることは当時もやっぱり難しく、職場に復帰できるだけでもありがたいものでした。

ならし保育が必要だったのは、子どもよりもママ

筆者がお世話になった保育園では、職場復帰する前にならし保育をして、復帰初日から通常のスケジュールで預けるという方針でした。

3月中に保育園からならし保育に呼ばれ、息子を連れて保育園の0歳児組を訪ねていきました。初回からいきなり息子はママのことなどお構いなしにどんどん部屋中這いまわって、おもちゃでずっと遊んでいます。人見知りはまったくなし。ママが見えなくなっても全然平気。

「お母さん、もう○○くんはならし保育もいらないくらい。安心して預けて大丈夫ですからね」

そう保育園の先生に太鼓判を押されたのですが、心の中では

「まだ私が慣れていないです!!」

もっとママにしがみついているのかと思っていたら、息子は全然違う。急にさびしくなってしまいました。いつもママと子どもが一緒の生活、ならし保育が必要だったのはママの方でした。自分が納得して決めた職場復帰だったのに、子どもと離れてしまうことに不安を感じているのは筆者自身でした。

復帰初日から子どもの発熱「ママ失格かも」

いよいよ、4月1日。初出社の日です。保育園の準備は、前日までにばっちり済ませていましたが、早く目が覚めてしまいます。ソワソワするものです。

息子も起きました。

「様子がいつもと違う?」

なんと息子は発熱。それまでは母子だけで過ごす時間が長かったせいか、ほとんど病気をしたことがありませんでしたが、今日に限って!?  初出社なのに!

「子どもが病気なのに、仕事の心配している私ってママとして失格かも」

目の前の子どもが病気でつらい思いをしているのに、仕事はどうしようと心の中では葛藤。

結局、筆者は初日から会社を休み、息子の看病をしました。ならし保育で保育園にいた間に病気がうつったのかもしれません。それともママがもっと子どもの様子に注意を払っていればよかったかもしれません。筆者の頭の中ではそんな「どうして病気に?」という思いがグルグル回っていました。結局、熱が下がって登園できたのは、翌週でした。

いろいろあるかもしれないけれど「何とかなる!」

ならし保育が上手くいったのに、勝手にさびしがったり、子どもが病気になってママ失格、と自信喪失だったり。明るい春がまったく似合わない暗いスタートでした。それでも筆者は何とか仕事を続けられましたし、息子も元気に育っています。

新生活、予想もしないようなことが起きることもありますが、ママたちには、前向きに
「何とかなる!」
と思ってほしいです。

夫や家族、保育園の先生、職場の人たち、たくさんの人たちがまわりにいます。誰かが力になってくれるもの。筆者も、ママのためにやっていたようなならし保育に付き合ってくれた保育園の先生や、子どもの看病を交代制にする提案をした夫、出遅れた初出社でも温かく迎えてくれた職場の人たち、たくさんの人に助けられました。ママひとりで抱え込まないことが大切なのですね。

 

文・野口由美子 イラスト・んぎまむ

関連記事

家事育児を「やっているつもり」の旦那へ見せた執念の分担図
ママのもっとも大きな課題は「育児・家事・仕事」をどうやって回していくかということ。そのために必要なのが、なんといってもまずは旦那の協力です。育児休業中はママの方がどうしても時間的余裕があるので、家事育児の負担は大きくママに偏りがちです。
ワーママが「職場復帰前」にしておきたい準備のポイント
お仕事に復帰予定のママにとって、育児休業中は大切なわが子と一緒にいられるかぎられた貴重な時間。子どもの月齢が上がるたびに「あと何ヶ月で職場に復帰しないといけない」、なんて心のなかでカウントダウンしてい...
育休復帰したら「仕事のできない人」に!?育休をとった社会人を襲う「育休ボケ」
ならし保育も後半戦になると午後までの保育時間が延びる園児が増え、いよいよママたちも仕事復帰へのカウントダウンが始まります。保育園に子どもを預けて仕事をするママの心配事のひとつといえば、どれだけ病気をも...