何時に寝てる? 新生活が始まる前に見直したい、子どもの睡眠
筆者の息子は今8歳、小学校2年生。ある日、思いがけないことを言いました。
「ママ、ぼく夜は7時に寝てみたい」
当時の就寝時間は大体8時半くらい。7時に夕食、お風呂に入って歯磨きして、本を一緒に読んで、部屋の電気を消す。親としてはさっさとやろうとしていますが、それほど早くは済ませられません。まあ、小学生の就寝時間なんてこんなものかと思っていましたが、息子自身から就寝時間を早くしたいと言われ、ちょっと驚きました。
日本人の子は夜更かし!?
息子のクラスの授業で、みんなが何時に寝ているかということが話題になったそうです。一番多かったのが、7時から7時半。中には10時過ぎまで起きている子もいたそうですが、息子の8時半も十分遅い方だったそうです。
今私たちが住んでいるのはオランダ。息子の通っている学校は、ヨーロッパのいろいろな国の子どもたちが集まっています。日本人の子どもは就寝時間が遅い、という話を聞いたことがありましたが、大きな違いを感じました。
子どもに必要な睡眠時間はどれくらい?
アメリカの小児科学会が子どもの睡眠時間のガイドラインを定めています。それによると、子どもに必要な睡眠時間は以下のようになっています。
生後4カ月から12カ月 1日12時間から16時間(お昼寝を含む)
1歳から2歳 1日11時間から14時間(お昼寝を含む)
3歳から5歳 1日10時間から13時間(お昼寝を含む)
6歳から12歳 1日9時間から12時間
13歳から18歳 1日8時間から10時間
ある程度幅のあるガイドラインになっていますが、8歳の子どもだったら11時間か12時間くらいは眠るのが理想なのかな、と思いました。
どうやって早寝の習慣をつける?
ママ友に聞くと、夕食時間が5時半くらいだったりします。その子の家に放課後遊びに行くと、子どもは夕食をごちそうになって帰ってきます。筆者も同じようにしてあげようと、友達が来たときは6時くらいには食事を出してあげていましたが、就寝時間を早めるには毎日夕食の時間を早めなくてはなりません。食事の準備も前倒し。そう思うとママとしてはちょっと大変になるかも、と躊躇してしまいましたが、思い切って試しにやってみることにしました。
早寝の習慣、子どもにもママにも、よかった!
7時ちょうどに寝るのは、さすがに難しかったので、7時半就寝ということで息子と同意。
食事もお風呂もすべて1時間前倒し。早い時間にベッドに入っても子どもは眠れないのでは、と思ったのですが、意外に早く眠りにつくことができるようです。子どもがベッドに入るまでは今まで以上に忙しくなってしまいましたが、後はむしろ楽。子どもが寝た後の時間に余裕ができて、夫と話をする時間も増えたような気がします。
一番違いがあったのは、朝。起こさないと起きれなかった子どもが自分で起きてくるようになりました。朝、あんなに寝起きが悪くて大変だったのは、睡眠時間が足りていなかったからだったのか、と子どもに悪い気がしました。
4月から新生活。生活のリズムを徐々に整えて新しい生活に備えるママも多いと思います。子どもが元気に過ごせる生活のリズムを見つけてあげられるといいですね。
文・野口由美子