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スザンヌ:第3回 超健康妊婦でした! 私、“妊娠に向いている体”なんだと思います(笑)

妊婦さんは10人いたら10通りの症状があると聞きますが、現在3歳となった息子さんが、お腹にいたころのお話をスザンヌさんに聞いてみました。

妊娠中というと、やはり体調の変化が気になりますよね。症状も本当に人それぞれで……。スザンヌさんは、妊娠期間の体調はいかがでしたか?

私、ありがたいことに、つわりが全然なかったんです。
妊娠を発表してからは、周りの方から本当に体のことを心配していただいたんですけど、ちょっと申し訳なくなるくらい何も不調がなくて……。みなさんがすごく心配してくださるから「ちょっと、食べづわりが……」とか言っていたんですけど、普通にお腹が減ってるだけ、というような状態の妊婦でした(笑)。

すごいですね。出産されるまで、まったく不調がなかったんですか?

スザンヌ

一切なかったですね。あまりにも体調に変化がないので、「本当に妊娠してるのかな?」と心配になるくらいでした。
妊娠の初期って、月に一度しか検診がないじゃないですか。だけど先生に「ちょっと診てもらいたいんですけど」と連絡をしては、週に一度くらい、別に行かなくていいのに病院に行って、ちゃんと赤ちゃんがいるかどうかを診てもらっていました。
やっぱり初めての妊娠だったので、つわりも何もない状態が本当に不安だったんです。今では、そういう体質なんだと思えるんですけどね。

初めての妊娠はわからないことばかりで、不安でいっぱいになりますよね

5ヶ月くらいまではお腹も出てこないし、つわりもないし……。
テレビでよく見る「うっ」というのもなくて、ご飯の炊きあがりの匂いを嗅いでみたりしたけど、何も感じず……(笑)。
「つわりは遺伝じゃない」と聞くんですけど、うちの母も祖母もそうだったんですって。
だから、そういう家系なのかもしれないです。

不調のないマタニティライフ、いろいろと楽しめましたか?

そうですね。「身体が重たくなったかな?」くらいしか変化がなかったので、妊婦のときにしかできないことをいろいろしましたね。
妊娠8ヶ月のときに、マタニティフォトも撮りました。記念になるし、すごく良いですよね。その写真を、今もリビングに飾っているんですが、それを息子と見ながら、「ママのこのお腹から生まれてきたんだよ」って話すと、「バブーッ」とか言って、突然赤ちゃんになっちゃうんです。なぜか、ひとり赤ちゃん返り(笑)。
そういう会話もできるし、息子がお腹にいたときの自分の姿って、誰に見せるものではなくても、残しておいてよかったなと思います。

お話を聞いていると、出産の方もかなりの安産だったのかな?と思ったのですが、実際にはいかがでしたか?

私的には、すっごく痛くてきつかったですけど、みんなに聞くと「ほんと、ありえないくらい安産だよ」と言われます(笑)。息子は、分娩室に入って3時間半で産まれたんです。

初産でそれは、めちゃくちゃ安産ですね!

そういうのがあるのかわからないんですけど、もしあるんだとしたら、私はたぶん「妊娠に向いている体」なんだと思います。
私の母もきっとそうなんですよね。妹を産むときの話なんですけど、陣痛が来たのでタクシーに乗って、でも病院に向かってる途中に「産まれる!」という痛みがきて。運転手さんが病院の人を呼んでくれて、担架を持ってきてもらったんですけど、その担架に乗った瞬間に、妹が生まれたらしいんです。陣痛が始まって20分ほどだったらしいですけど、すごいですよね。
だから、安産家系なのかもしれないですね。本当にありがたい妊娠期間と出産でした。

それはすごい……。スザンヌさんは、ご出産は熊本でされたんですか?

そうです。しかも、母が私と妹を産んだ病院で出産をしたんです。母が私たちを産んだときに担当してくれた先生が、今の院長先生になっていて、その院長先生の娘さんが、私の担当をしてくれました。
先生も親子、私たちも親子。ともに親子2代でお世話になるなんて、すごく嬉しかったです。

スザンヌさんの“出産”で、忘れられない出来事はなんですか?

いろんな先輩ママたちから、「『こんな痛みだった』と聞いている内容をはるかに超えた痛みだから」と聞いてたんです。確かにめちゃくちゃ痛かったですけど、私にとっては、一瞬で忘れちゃうくらいのものだったんです。
私が出産で忘れられないのは、抜糸の痛み! あれが一番痛かったかもしれないです。出産後も、いろいろな痛みがありますが、その痛みは大丈夫でしたか?

出産の時期が近い先輩ママが近くにいっぱいいたので、「次はこの痛みがくる」「次はこれ!」という情報はたくさんありました。だから「授乳が始まると乳首が痛くなる」というのも聞いていたし、ケア用のクリームを持ってきてくれた友達もいたので、「次に来る痛み」に対しての心の準備はできていたんです。
ただ、私は授乳を始めてから3、4ヶ月くらいで母乳を諦めたんです。最初から混合であげていたんですけど、あまりおっぱいが出るタイプではなかったのと、乳首の痛みにも慣れなかったのでミルクにしたんです。やめたら、身体がすごく楽になりましたね。

スザンヌ

産後の体型戻しはいかがでしたか?

妊娠中に15kg太ったんですけど、産後すぐは3.5kgしか減ってなくて、「なぜだ?」と思いましたね。産んだはずなのにお腹も出たままだし、どうしよう!って。
産後は、ダイエットもなかなかできなかったんですけど、ヨガをしたり、家でできるストレッチをしたり、だんだん食べ物を野菜中心にしたりして、徐々に戻していきました。
最終的には、眠れない生活で痩せましたね(笑)。息子が全然寝ない子で、「赤ちゃんて、寝るって聞いてますけど……?」って思うくらい寝てくれなくて。毎日ソファで息子を抱っこして、おっぱいを出したまま寝ていて……その2ヵ月くらいで増えた分は戻りましたね。
私は寝るのが大好きだったので、「こんなに寝れないなんて……」という生活がつらくて(笑)。


お話の中に出てくる「妊娠に向いている体」。まさにそんな言葉がぴったりくる、スザンヌさんの妊婦時代のお話でした。
親子2代で同じ病院で出産するというのも、とても素敵なエピソードですよね!
次回は、スザンヌさんの産後についてのお話をうかがっていきます。お楽しみに。

(取材、文・上原かほり 撮影・chiai)

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