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【男性育休白書2026】ママが抱く「心のワンオペ」解決のヒント<後編>

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パパが育児休業を取得してくれると、ママとしては何かと助かるし安心ですよね。厚生労働省が発表した男性の育児休業取得率は50.9%となり、初めて過半数に達しています。家事や育児を、”自分ごと”と捉えて関わるパパが増えている現状が見えてきました。

その一方で「何だかモヤモヤする」と感じているママは少なくないようです。そのモヤモヤは、どこから来るのか。どうやったら解消できるのか。

今回は、「男性育休白書2026」の発表会を取材。産後ママの「孤独感」や「心のワンオペ」解消のヒントを探ります。

ママの孤独解消のヒントは「見えない家事・育児」にある

パパが育休をとり、家事にも育児にも積極的。なのに、ママたちが孤独感を感じるのはなぜなのでしょうか。

皿洗いやゴミ出しなどは、いわば“見える家事”です。しかし、実際の家事や育児は目に見えるものだけではありません。

たとえば買い物をするにしても、「トイレットペーパーはまだあったかな?」などと事前に確認する必要があったり、上の子どもがいる場合には「明日の保育園の持ち物はなんだっけ?」と、保育園の準備をする前に、プリントやお知らせを見て確認するというプロセスが必要になります。

そのほか、子どもの体調や気持ちの変化に気を配ったり、産後間もないママの体調や気分の浮き沈みに気を配ったり。そう考えると、見える家事・育児よりも、むしろ“見えない家事・育児”のほうがボリュームが大きいのかもしれません。

育休白書の調査でも、その“見えない家事・育児”の積み重ねがママの孤独感につながり、「心のワンオペ」を生んでいるという可能性が見えてきました。

“見えない家事・育児”を負担に感じている人の割合は、男性が52.3%だったのに対し、女性は74.5%という結果に。
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さらに、「自分が把握していないと成り立たない」と感じる項目を見てみると、

・子どもの体調や精神面のコンディションの変化に気を配っている

→男性24.4%、女性56.9%

・園、学校、習い事のスケジュールを把握し続けている

→男性17.7%、女性56.5%

・提出物や準備物に抜け漏れがないかを意識している

→男性14.9%、女性55.9%

男女間で、大きな差があることが明らかになりました。

この結果からも、“見えない家事・育児”の負担は女性に偏る傾向にあり、家庭のことを把握して先回りして考える役割を、担っているケースが少なくないことがわかります。

“見えない家事・育児”の負担が、「孤独感」や「心のワンオペ」につながっているのかもしれません。

ママの負担は育休を取得しても変わらない!?

育休白書では、夫の育休取得経験の有無による、女性の家事・育児の負担感の違いも調査しました。

“見える家事・育児”の負担感は、夫が育休を取得していない女性の73.4%に対し、取得した女性では68.4%と、5.0ポイント低い結果に。
一方、“見えない家事・育児”の負担感は、夫の育休取得経験がない女性で74.8%、ある女性で73.8%と、大きな差は見られませんでした。

つまり、パパが育休を取得していても、家族の予定を把握したり、先回りして準備したりする“見えない家事・育児”の負担は、ママに残りやすいことがうかがえます。
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では、どうやったら、”見えない家事・育児”をパパが理解し、見える家事・育児同様、積極的に関わってもらえるのでしょうか。その解決のヒントとなるのは、夫婦間の「コミュニケーション」のようです。

白書では、コミュニケーションに満足している人と、満足していない人に分けて、“見えない家事・育児”に負担を感じているかどうかを調査。
すると、男女ともにコミュニケーションに満足していない人より、満足している人のほうが“見えない家事・育児”に負担を感じている割合が低いことがわかりました。

さらに「孤独感」に関しても、同じ傾向が見られました。家事・育児で孤独を感じたことのある人の割合は、家庭内のコミュニケーションに満足している人のほうが低くなったのです。

パパが“見えない家事・育児”に気づきにくい場合でも、日頃から夫婦でコミュニケーションを重ねることで、お互いの負担を理解し、孤独感の軽減につながる可能性があります。つまり、日頃から夫婦で話し合い、お互いが何を抱えているのかを共有することが、“見えない家事・育児”の負担感を軽減することにつながるようです。

「心のワンオペ」を解消して、より楽しい子育てを

今回の取材を通して見えてきたのは、育休取得率の高さと、パパの積極的な家事・育児への参加。一方で、パパが育休を取得しても、ママが抱える“見えない家事・育児”への負担が、十分に認識されていなければ、家事・育児の分担やサポートにつながりにくいという現実でした。
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今回の発表では、「家庭内でコミュニケーションがとれ、家事・育児で孤独を感じていない人ほど、育休取得後のポジティブな変化を実感する傾向がある」というお話がありました。こうした結果からも、育休取得という制度の活用だけでなく、夫婦間で日頃から思いや負担を共有することが、子育てを楽しむポイントになると言えるのではないでしょうか。

家事・育児は、目に見えることだけがすべてではありません。

相手が察してくれるのを待っているだけでは、共有することはむずかしく、夫婦で会話をする、伝え合うというコミュニケーションが不可欠。「実はこんなことを考えていた」「こんなことを大変に感じている」と伝え合うことで、“見えない家事・育児”の負担に気づけるのかもしれません。

制度をうまく活用しながらも、重要なのは夫婦のコミュニケーション。会話することを面倒くさがらず、夫婦で支え合いながら、一緒に子育てを楽しんでいけたら素敵ですね。

取材、文・いけがみもえ 編集・Natsu

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