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<子どもと生成AI>宿題にAI、使ってOK?子どもの「考える力」を奪わない上手な使い方

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生成AIは、小学生にも利用が広がっています。株式会社SHIFT AIが全国の小学1〜6年生の子どもと同居する20〜50代の保護者722人を対象とした調査では、すでに小学生の約4割が生成AIを利用しているという結果が出ました。用途として宿題や調べ物、自由研究など「勉強」に関するものも挙げられています。

一方で親として気になるのが、「宿題にAIを使わせてもいいの?」という問題。AIに頼っていたら、自分で考える力が身につかないのでは……と心配になるママもいるでしょう。宿題や家庭学習で生成AIをどう使えばよいのか、約20年の塾講師経験を持つSHIFT AI公認AI講師・Hakushiさんに教えてもらいました。

家庭で大切にした生成AIの使い方大原則3つ

勉強に限らず、家庭でAIを使う場合に大事な3原則があります。

大原則1:「考える前」ではなく「考える途中に使う」

大原則の1つめは、考える前にAIを使うのではなく、考えている途中に伴走させるような形でAIを使うことです。たとえば宿題でわからない問題が出てきたとき、最初からAIに「答えを教えて」と入力すれば、子ども自身が考える機会はなくなってしまいます。そこで家庭で意識したいのが、AIを使う前に一度自分で考えること。

「私はこう思うけれど、ほかの考え方はある?」
「この問題を解くためのヒントを3つ教えて」
「小学生にもわかるように、この言葉を説明して」

このような聞き方を習慣にすれば、AIは答えを代わりに作る存在ではなく、子どもの思考をサポートする役になります。

大原則2:出力は完成品ではなく確認が必要な下書き

2つめは、AIが出力した情報や文章、画像などは、完成品ではなく、確認が必要な下書きレベルのものとして扱うことです。確認には、答えが載っている教科書や参考書、公的機関の資料など別の情報源を使います。

「勉強にAIを使うときは、必ず正しい答えを確認できる資料を用意してから取り組む必要がある」Hakushiさんはこれを何度も子どもたちに伝えているといいます。

大原則3:親は「監視者」ではなく「伴走者」に

3つめは、親がすべてを監視するのではなく、困ったときに一緒に考えられる「伴走者」になることです。

安全に使わせようと思うほど、「何を質問したの?」と子どもの利用を細かくチェックしたくなるかもしれません。しかし子どもが監視されていると感じれば、親に隠れてAIを使うようになる可能性もあります。それでは何かトラブルが起きたときにも、大人に相談しづらくなってしまうでしょう。

たとえば「今日AIに何を聞いた?」、「おもしろい答えが出たら教えて」と普段から自然な会話にしてみるのがおすすめです。親子で同じ質問をAIにして、答えをもとに調べてみたりするのもいいでしょう。また子どもが「怖い答えが出た」と感じたら、すぐ大人に見せていいことも伝えておきます。失敗したときに叱られるのではなく、相談できるという安心感を作っておくことも、子どもの安全を守ることにつながります。

宿題にAIをどこまで使う?

では宿題にAIを使う場合、どこまでならOKなのでしょうか。学校でAI利用の決まりがある場合はそのルールを守ることがまず前提。そのうえで親子で共通認識としたいのは、「AIに任せるのは考えるための材料集めまで」「最後に判断し、自分の言葉にするのは本人」という考え方です。

自由研究や算数・社会なら

たとえば自由研究で「小学4年生が家でできる実験のアイデアを教えて」と聞き、候補を出してもらう。算数の問題でつまずいたときに、答えではなく考え方を説明してもらう。知らない歴史上の人物について、調べるポイントを挙げてもらう。こうした使い方は、子どもが自分で考えたり調べたりするきっかけになります。

読書感想文はAIに質問をさせる

やらないほうがいいのが、読書感想文や作文を最初から最後までAIに作らせることです。読書感想文の宿題は、上手な文章を書くことだけが目的ではないでしょう。本を読んで「おもしろかった」、「ここは嫌だった」、「自分だったらどうするだろう」と考え、それを自分の言葉にする過程にも意味があります。

「私は主人公のこの行動に腹が立った。なぜそう感じたのか考えるための質問をして」などと頼めば、AIを使いながら自分の考えを深めることもできます。

「どこにAIを使った?」と聞いてみよう

子どもが宿題にAIを使っていたら、「ズルしちゃダメでしょ!」と叱りたくなるかもしれません。しかし使ったことそのものを責めるより、「AIに何を聞いたの?」、「どの部分を参考にした?」と一緒に確認してみましょう。

そしてもうひとつ聞きたいのが、「これはどういうこと?」という質問です。AIが作った文章をそのままコピーしただけなら、子ども自身は内容を説明できないかもしれません。反対にAIの回答を参考にしたとしても自分で考えていれば、自分の言葉で説明できるはずです。

AIに答えを教えてもらうのではなく、子どもが自分で答えにたどり着くためには、親の対話が大切といえそうです。

文・AKI 編集・編集部 イラスト・Ponko

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