元保育士ママが実践中! 手洗い・うがいを習慣化させるための4つのポイント
あなたはお子さんに、手洗い・うがいをする意味や大切さをきちんと話してあげていますか?
ただ「風邪をひかないように、しっかり手洗い・うがいをしなさい!」と言っているだけは、小さなお子さんは手洗いとうがいをすることの意味をきちんと理解できていないかもしれません。
今回は元保育士をしていた筆者が家庭で実践している、子どもに手洗い・うがいを習慣化させるための4つのポイントをご紹介します。
ポイント①絵本を使って手洗い・うがいの順番の意味や大切さを伝えよう
手洗い→うがいの順番の意味はきちんと説明していますか? 手を洗わずにうがいをすると、手についていた菌がコップや水から体の中に入り込んでしまいます。それを防ぐためにも、まず手洗いをしてから、うがいをする。その意味をわかりやすくお子さんに伝えて、正しい順番を教えてあげることが大切です。
言葉だけで伝えるのが難しければ、お子さんの理解や興味を深めるために、絵本やビデオなどの力を借りて説明するのがおすすめ。「手洗いやうがいって楽しい」「悪いバイキンをやっつけてくれるんだ!」と思ったら、自発的にやるようになってくれますよ!
おすすめ絵本
『てをあらおう』 いさかわまさゆき作
『ぴかぴか おてて』 わらべきみか作・絵
『うがいライオン』 ねじめ 正一・作 長谷川 義史・絵
ポイント②オリジナル手洗い歌を作っちゃおう!
お子さんによっては、こまめな手洗い・うがいを嫌がることも。そんなときは「手洗い・うがいをしてきなさい」と伝えるだけでなく、ママもお子さんと一緒に楽しく行える方法を考えましょう。
我が家では、子どもの好きな童謡の歌詞を変えて自作の「手洗いのうた」を歌いながら手を洗っています。お子さんに好きな歌を決めてもらい、歌い終わるまで手を洗うなんていうのもいいですね。「手洗いのときには歌を歌う」をママとの約束にして習慣化させれば‟手を水で濡らしただけで終了!”とはならないハズ!
ポイント③お手本を見せながら手順をわかりやすく伝えてあげよう
お子さんは大人のやることをマネながら物事を習得していくもの。まずはママがきちんとした手洗い・うがいのお手本を見せてあげましょう。その際に手洗い・うがいのポイントや手順をわかりやすく伝えてあげられるといいですね。
手洗い・うがいのポイント
手を洗う前には袖をまくるなど、身支度を整えることからしっかりと話してあげましょう。
●手を洗う際には、流水で手を湿らせてから石けんをつけて丁寧に洗うこと。
●濡れた手をそのままにせずに清潔なハンカチやタオルでよく拭くこと。
●うがいの際には、初めに口の中をすすぐ「グチュグチュ」うがいをする。
●そのあと声を出しながら喉の奥を洗浄する「ガラガラ」うがいをする。
●水を吐き出すときには、下を向いて服を濡らさないようにしながら優しく「ペッ」とすること。
手洗い・うがいが終わった後には、次の人のためにも水道の取っ手部分や吐き出した水をキレイにしておくとよいことなども話してあげられるといいですね。
ポイント④上手にできたらたくさん褒めてあげよう
外から帰ってきたときには「早くおもちゃで遊びたい!」。ご飯を食べる前には「お腹が空いたから、早くご飯を食べたい!」と思っているかもしれません。そんな思いがありながらも、きちんと手洗い・うがいができたお子さんをたくさん褒めてあげましょう。
習慣化させるには、やはり少しオーバーなくらい褒めてあげて、お子さんのやる気を高めてあげることが大切。やって当たり前、口で言うだけでキレイに洗えたかどうかの確認もなし、というママのスタンスでは、お子さんのモチベーションも持続できません。すすんで手洗い・うがいができたり、「ガラガラ」うがいが上手にできるようになったりしたら、その都度「上手にできたね」「偉かったね」などと頑張りを認めてあげましょう!
もうすでに実践していることばかりかもしれませんが、筆者の息子はこの4つのポイントをおさえていることで嫌がることなく……むしろ張り切って、大きな声で歌を歌いながら毎回楽しく手洗い・うがいを行っています。
ママ自身も、体調を崩してなんていられないほど毎日慌ただしい日々を送っていると思いますので、くれぐれもお体には気をつけて! いま一度お子さんと一緒に正しい手洗い・うがいの仕方をおさらいしてみてくださいね。
文・赤石みお イラスト・おぐまみ