<景品で対立>子ども会のビンゴ大会。順位での差をつける?揃える?揉めるのは大人たち…

季節行事や子ども会のイベントは、子どもたちにとって大切な思い出づくりの場ではないでしょうか。しかし、準備を担う大人側には「景品選び」や「公平性」で悩みが尽きません。今回の投稿は、子ども会のビンゴ景品について。どうやらママたちの間で意見がぶつかり合っているようです。
『学生から未満児までの子ども15人ほどがビンゴ参加予定で、予算は十分あります。ところが、景品の方針について意見が分裂しました。
1.豪華な商品を作り、景品に差をつけて大会らしくしたい。
2.大体同じ内容にして、最後まで残った子にも喜んでもらいたい。
3.中身が見えないようにして、くじ引きのようなワクワク感を出したい。
このような感じに分かれています』
この3つが主な選択肢となり、話し合いが進まない状況になっているそう。投稿者さんは「1を強く推す人がひとりいて話が進まない」と悩んでいました。ママたちはどれを選択するでしょうか?
「分け隔てなく」が多数派
圧倒的だったのは、2の「景品の内容を同じようにする」を支持する声でした。
『子ども相手だから、分け隔てなくするべき』
『ゲームなのに万が一泣いちゃう子がいたら後味が悪い。それならみんなが笑って終わる方がいいと思う』
『揉める可能性を1ミリでも減らして無事に役員を終えたい』
子ども会という性質上、公平性を重視する考えが強く見られます。景品が大きく違うことで、年齢の小さい子や気の弱い子がショックを受けたり、親が気を遣う場面が増える可能性があります。会費を払って参加している家庭から「同じ参加費でこれは不公平」と苦情が出る恐れもあり、運営側としても2番が安全策と言えるのかもしれません。
同じ内容+中身見えない の合わせ技もよさそう
「だいたい同じ景品にして、中身だけ見えないようにする」という、2番と3番を組み合わせた意見もありました。外から見えない袋に入れたり、大きさに少し差をつけたりして、ビンゴの順番による「選ぶ楽しさ」を残す方法です。
『小学生以下対象で景品に差をつけるのはムリがあると思う。それは大人向けだわ』
『景品に差があるのは子ども会向けではない。見えないようにするなら、男女別にして袋を分ける』
公平性とワクワク感のバランスを取る方法をママたちが考えてくれました。ただし、交換を迫る子や主張の強い子がいる場合には、中身が見えた方がトラブルになりにくいという指摘も。子ども会のメンバーの雰囲気によって判断する必要があります。
「多少の差があってもいい」という少数派意見
一方で、「ビンゴなのだから多少の差がないと盛り上がらない」という声も一定数ありました。
『ビンゴなのに、1位と15位が同等品ってこと? それはイヤだな。多少は差をつけてほしい。最後まで景品はあるとして』
『どうせビンゴするなら3位までは豪華にして、4位以下は同じとかの方がワクワクする』
このような「部分的な差」を導入する方法が提案されました。ビンゴ大会としての達成感を残したいという考え方です。たしかに商品が平等ならビンゴゲームの意味が薄れるかもしれません。とはいえ方向性としてはやや賛否が分かれています。差をつける場合は、家庭ごとに価値観が違うため、全体の理解を得るには丁寧な説明が必要になりそうです。
実用品にする、ネタ景品にするなどのひねり案
景品の内容そのものを工夫するアイデアも寄せられました。
『うちの子ども会は景品丸出し。500円から1,500円くらいのものをランダムにして、人数より多めに500円のものを用意する。ビンゴした子からほしい景品を選ぶシステム。最後まで残って落ち込んでいる子には500円のこれもおまけであげちゃうって感じにしているよ』
『ネタ系の大ものを1位にする。うまい棒のネックレスとかね』
『うちの会はお米やパスタ、パン屋さんの引換券とかにしているよ』
実用品は使い道に困らず、ママたちからの評価も高くなりやすいというメリットがあります。逆に低価格でもおもしろい“ネタ景品”を混ぜると、子どもたちの笑いが起きて場が和むこともあるかもしれません。
いっそのこと違うゲームにする、景品配布方法を変える案
「公平性を重視しすぎるとビンゴの意味が薄れる」という指摘に対して、ゲーム自体を変えるという意見もありました。
『宝探し形式にして、商品を平等にするのがよさそう。低学年とか未満児は、ビンゴがひとりでできなくて、ただ親がやるだけだから』
『同じものを用意してコスプレした人が配るとか演出で楽しめる方法はどう?』
『年齢や性別ごとに景品を分類し見えないようにして、ビンゴした順に自分のカテゴリのなかから選ぶシステム』
ビンゴは順位だけ決めて景品は別で渡す……といった考え方です。
子どもが主役のイベントは差が少ないほうが楽しい
子ども会のイベントは、準備する大人たちが安心して楽しめることも重要です。景品の差をどうつけるかは感情が絡みやすい問題かもしれません。ビンゴは順位がつくゲームですが、参加するのは子どもたち。「誰も傷つかず、誰も損をしない方法」を選ぶことが、結局は一番平和で満足度の高い結果につながるようです。子ども会でのビンゴ大会を成功させる鍵は、景品そのものよりも、皆が気持ちよく参加できる空気づくりかもしれませんね。
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文・岡さきの 編集・あいぼん イラスト・Ponko
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