＜再婚で虐待？＞「サッカー辞めたら…」家族を壊さないための嘘と娘たちの本音【第10話まんが】

私（トモコ）は長女のアオイ（中2）と次女のユウナ（小4）を連れ、3年前にリョウタと再婚しました。子どもたちのサッカーをずっと熱心にサポートしてくれていたリョウタは、子どもたちが熱意を失うとガラリと態度を変えました。リョウタは、離婚しない代わりにもう何の期待もしない。私たちの関係を「家族」から「家族ごっこ」に切り替えよう、と言い出しました。リョウタは結局、自分の承認欲求を満たすために子どもたちと接していたのでしょう。

自分たちがサッカーさえ続けていれば、リョウタは一緒にいてくれる。私だって必死で働かなくて済む……。子どもたちはそう考えていたのです。ユウナだってずっと辞めたかったのに、家族を壊さないために我慢して続けていたのでしょう。

この子たちは、もしかしたら再婚なんて望んでいなかったのかもしれません。けれど私のために喜んでくれたのです。リョウタと再婚することで生活が楽になる……。お母さんが幸せになれると思って、一生懸命に受け入れてくれていたのです。

子どもたちがここまで苦しんでいたとは、想像以上でした。最初は楽しくてはじめたサッカーだったのに、いつの間にか目的が「家族を繋ぐため」に変わってしまったのです。「自分のため」じゃないから、もちろんモチベーションも上がらないでしょう。それで余計にリョウタに怒られ、でも辞めるわけにはいかなくて……。私は「子どもたちのため」と言って決めた再婚で、子どもたちを苦しめていたことを心の底から悔やみました。
これ以上子どもたちに苦しい思いをさせるわけにはいかない……。アオイとユウナを抱きしめながら、私はそう決意したのです。

原案・ママスタ　脚本・渡辺多絵　作画・マメ美　編集・井伊テレ子