いつでも、どこでも、ママに寄り添う情報を

蛯原英里:第5回 赤ちゃんに新しい刺激を与えてあげましょう!

赤ちゃんのからだの前面のマッサージが終わったら、今度は背面に移りましょう。うつぶせ寝に慣れていない赤ちゃんは、最初はびっくりしてしまうかもしれませんが、それも新しい刺激になりますよ。

背骨まわり

背骨の中には、脳からつながる大事な神経の束が通っています。とてもデリケートな部位なので直接刺激せず、背骨の両脇にある姿勢を保つ筋肉を刺激してあげましょう。マッサージをすることで、からだの歪みがない姿勢の良い子どもに育ちます。

ebihara_5_pic01

親指の腹を使い、背骨のすぐ脇のところを円を描くようにマッサージします。首の付け根からお尻のほうまで、くるくるしていきます。親指以外の指は、赤ちゃんのわき腹を軽く支えるようにするとやりやすいですよ。

背中全体

背中には、背骨を支える大きな筋肉があります。この筋肉を温めて、ゆるめることで赤ちゃんはリラックスできます。夜泣きの軽減や入眠までの時間が短くなる効果が期待でき、深い呼吸ができるようになります。

ebihara_5_pic02

ママの両手のひらを内向きにし、首の付け根からお尻に向かって両手を交互にやさしくなでていきます。「しゅう~しゅう~」と音をつけながらやると、赤ちゃんは喜びますよ。

ebihara_5_pic03

ebihara_5_pic04

ebihara_5_pic05

赤ちゃんの背中に、ママの両手で大きなハートマークを描いてあげましょう。背中の中心に両手をあて、両手を左右にすべらせてリズミカルに行ないましょう。

背中からお尻

寝ている体勢が多い赤ちゃんは、背中の血流が滞りがちです。背中に刺激をいっぱい与え、血流をよくしてあげましょう。

ebihara_5_pic06

ebihara_5_pic07

ママの両手をカップ状にし、赤ちゃんの背中をぱこぱことタッピングしていきます。背中全体からお尻の方まで、まんべんなくやってあげましょう。手は指を揃え、少し手のひらをくぼませます。空気を挟みこむようなイメージで、ぱこぱこと音が出れば成功です。

お尻

お尻の少し上にある平べったい骨は仙骨といい、骨盤の中心にあってからだを支えています。仙骨の周りをマッサージすると副交感神経が刺激されてリラックスできるので、寝ぐずりや夜泣きの軽減の効果も期待できますよ。

ebihara_5_pic08

手のひら全体を使って、仙骨まわりを中心に大きな円を描いていきます。筋肉を温め、ゆるめていきましょう。

ebihara_5_pic09

ebihara_5_pic10

ebihara_5_pic11

ebihara_5_pic12

背中からお尻にかけてたっぷり刺激を与えることで、温かい血液がたまっていきます。手のひらで背中から足先、手先まですべらせるようにし、ポカポカした血液を流してあげるようにマッサージしましょう。

取材、文・上原かほり 撮影・chiai

関連記事

蛯原英里:第2回 ベビーマッサージは心とからだの両方に良い影響がある
看護師としてNICU(新生児集中治療室)で勤務後、ベビーマッサージを世に広めるため、資格を取得された蛯原英里さん。今回は、ベビーマッサージの効果について伺いました。 ベビーマッサージでは何を...
蛯原英里:第3回 初めてのベビーマッサージは脚から始めよう!
初めてのベビーマッサージは、脚から始めて徐々に慣らしていきましょう。脚の付け根から始めて、指の先までしっかり観察しながら行いましょう。 脚の付け根 脚の付け根と膝の後ろにはリンパ節があり、そこを刺...
蛯原英里:第4回 足裏や足首を刺激して柔らかくしましょう!
赤ちゃんが自分で触れない足の裏に刺激を与えたり、足首を回したりしてあげましょう。両足を終えたら足をゆらして、お尻の筋肉もゆるめ、リラックスさせてあげましょう。赤ちゃんのおなかは、うんちがたまっていると...
参考トピ (by ママスタコミュニティ
第5回 赤ちゃんに新しい刺激を与えてあげましょう!