<やらない人>面倒事はゼッタイ回避!雑用係を見下す私「お人好しすぎてただのバカ」【第2話まんが】
私はアイ(28)。高校を卒業し、地元採用で就職して入社10年目。現在は夫婦2人暮らしです。職場では若手の女性社員のなかから毎年1人、リーダーという名の雑用係を決めています。けれど私は打診されるたび、のらりくらりと拒否しつづけてきました。余計な仕事が増えるだけだし何のメリットもないからです。今回は本社から異動してきたばかりのミサキさんに決まりました。世の中、優しければ優しいほど損をする……。私はそんな生き方をしたくありません。

私が別のフロアへ資料を取りに行くと、給湯室の方から少々困惑したような声が聞こえてきました。おそらく研修で各事業所を回っている本社採用の新入社員でしょう。今どき男性にお茶出しなんて、ドン引きするのも無理はないですが……。
古い価値観を変えるのは簡単じゃありません。「コーヒーは各自で!」とか「女性から男性へのお茶出しは禁止!」とか、本社から通達でも出されないかぎりこの職場は変わらないでしょう。いや……たとえ出されても無理かもしれません。
あれからミサキさんはリーダーという名の雑用係で忙しそうです。手伝おうかなんて言う人は誰もいません。自分たちが苦労したのだから楽をするのは許せない、なんて思っているのでしょう。走り回っているミサキさんは、私に言わせればお人好しすぎてただのバカです。
私は少しでも損をしないように生きてきました。自分に得にならないことを押し付けられそうになったらハッキリと拒否するし、他の人に損を押し付けて嫌われたって構いません。
優しさを見せたら搾取される……。私は子どもの頃から自分の母を見ていて、ずっとそう思いながら育ったのです。
原案・ママスタ 脚本・物江窓香 作画・猫田カヨ 編集・井伊テレ子
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