イジケ気味の小学生娘とお風呂で語ってみたら、意外な話に発展
子どもが小学生にもなると、お風呂に一緒に入ることがめっきり減りますよね。自分で入って、自分で洗って、自分で出て着替える。これだけのことなのに1人でしてくれるって素晴らしい! なんて楽なんでしょう!
そんなことに感動している私ですが、お風呂の時間は、ときには子どもの悩みや気持ちを聞きだしやすい時間にもなります。子どもがちょっと荒れ気味だったり、何かありそうだなと感じたとき、あえて私は一緒にお風呂に入るようにしています。湯船の中だと、リラックスしてゆっくり語り合えるんです。
ある日、何かと「いじけ気味」の3人兄弟の真ん中の娘とお風呂に一緒に入ることにしました。
おヘソの穴が繋がっていた、その先は……
いろんな会話をしながら、ふと娘のおヘソの穴が目に留まったのでこんな話をしました。
私「あなたのヘソの穴はね、お腹にいるとき、お母さんと繋がっていた証拠なんだよ」
娘「えーーー!」(浴室につきエコーかかってます)
大きな声を出しびっくり仰天している娘。
そんな当たり前のことを意外と知らないのか、そういえばそんな話じっくりしたことはなかったなと思いつつ、
私「あなたのおヘソから管が出ていてね、お母さんのお腹の中とつながって、お母さんから栄養をいっぱい採って大きくなったんだよ」
娘「えー!えー!栄養ってなに?どういうこと?どうやって繋がってたの?」
私「えーとね、お母さんの血液でつくられた栄養がね…ドクドクと流れて…」
(あんまり突っ込まないで…)と、しどろもどろになりながら、リアルな説明をしました。
娘はよほど衝撃だったのか、お風呂から上がると、
娘「おヘソの穴ってね!!」
兄弟へ、興奮気味に話し始めました。
せっかくなので私が、テーブルの上に紙を置いて、イラストを描いて説明してみました! (逆子状態になってしまいましたが)
私「こうやっておヘソの管がお腹の中の胎盤というものに繋がって……周りはお水で覆われててね」
子どもたち「えー!!」
驚きながらも感動している様子です。
生命の神秘、それを初めて知るわが子の素直な感動。
もしや私、いい母親してるかも!!
子どもたちが母の似顔絵を描いたら……?
自分に酔いしれ始めたとき、子どもたちが何やらイラストに手を加え始めました。
顔はこうで、足はこうで……頭に何かついてる?
私「おいおい、あんたたちの母親は鬼かい!」
思わずツッコむと、子どもたち3人、口を揃えて言いました。
「だってー、よく怒るし。」
良き母親像は秒速でもろくも崩れ去り、私は結局鬼のような母親ということで収まったようです。
美しい話になるようで全くならない現実を見たのでありました……。
でも、たまに子どもとお風呂に入って語り合うのはいいものですよ。よかったらお試しください。
文・編集部