<苦手な親は熟年離婚>70代の実母が同居を希望。我慢する生活は嫌、でも断って後悔もしたくない… | ママスタセレクト - Part 3

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<苦手な親は熟年離婚>70代の実母が同居を希望。我慢する生活は嫌、でも断って後悔もしたくない…

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年老いた親とどうかかわっていくか……。これは誰にとっても避けては通れない大きなテーマではないでしょうか。とくに「同居するか、しないか」という問題は、それぞれの家庭で意見が分かれ、子ども世代に大きな悩みを残します。
今回の投稿者さんには、73歳のお母さんがいるそう。お母さんは今も働いていて元気ですが、3年前に旦那さんと離婚し、マンションでひとり暮らしをしています。ところが数年前から、投稿者さんに繰り返しこう言うようになったそうで……。

『「ひとりでいると不安。ここ(私の家)に住んでもいい?」と母が毎日のように言ってきます。私は、母の傲慢さやワガママな部分が不快でした。なので結婚して母のいない暮らしになり、快適になりました。母といると快適な暮らしができず、我慢する日々を過ごすのはごめんだと思う気持ちと、その反面、母が逝去したときになぜ一緒に暮らしてあげなかったのだろうと後悔しないかという悩みで複雑な心境です』

気持ちの整理がつかないという投稿者さん。お母さんがいないと安心して暮らせる、でも見捨てられない……この葛藤が、日々投稿者さんの心を締め付けています。では、同じような悩みを抱えるママたちはどう考えるのでしょうか。

「暮らさない」派の意見

『先の見えない我慢は、こちらの心身が持たないよ』

『私も母が昔から苦手。孫を可愛がってくれるし、連絡取ると喜んでくれるからたまに交流を持つけれど、実家に帰省して3日もすればもう自宅に帰りたくなる。旦那や子どもなど、あなたの家族を犠牲にしてまで自分の親に尽くす必要はないよ』

まずは「同居しない」という意見です。こちらのママたちは我慢して同居すると投稿者さんの心が限界を迎えてしまうかもと危惧しています。お母さんが昔から苦手だというママほど、「同居したら確実にストレスで潰れる」と強調します。たとえ血のつながった親子でも、生活リズムや価値観が違えば摩擦は避けられません。結婚後に「母がいない暮らしの快適さ」を知った投稿者さんにとって、再び一緒に住むことは後戻りを意味するでしょう。

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「そのとき」になったら考えればいい

『私の母は80代で癌になった。でも入院して亡くなる2週間前まで元気にひとり暮らしをしていたよ。友だちと出掛けていたし。これからの状況を見て判断したら?』

『本当に弱って頼られるようになるまで同居はムリ』

次に目立ったのは「今はまだ早い」「必要なときに考えればいい」という意見です。将来の不安を理由に今すぐ同居を決断するのは早すぎるかもしれません。年々状況は変わるものです。なので焦らずに柔軟に対応する方が現実的でしょう。

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「スープの冷めない距離」をすすめる声

『同居よりも近くに住む。困ったときに助けられる距離感が理想』

『たまにお母さんのマンションに泊まりに行く。我慢はしない、言いたいことは言う』

『同居はやめた方がいい。心配なら様子を見に行く日を決めたり、毎日電話をしてあげたら? うちは母からしょっちゅうLINEがくるよ』

近くに住むという選択肢も考えられるとママたちは言います。お母さんにとって、ひとり暮らしの不安は大きいかもしれません。でも同居によるストレスは投稿者さんにとっても予想できないものです。お互いの生活を壊さないためには「少し距離を保つ」ことが重要でしょう。

将来、後悔しないために

『あのときやってあげたらよかったな……と後から思うのは綺麗な空想。その空想ではお母さんは優しくてあなたも幸せに笑っている。でも、きっとあなたが我慢してお母さんの言う通りにしてあげたら、やっと逝ってくれた、よかった、これでもう苦しめられずに済む……かもよ? そんなこと考える自分に嫌気が差さない?』

「同居するべきか」という問いに、正解はありません。けれどママたちは「ムリに同居するより、距離を取りながらかかわる方が後悔が少ない」と答えます。お母さんを思う気持ちと、自分や家族の生活を守りたい気持ち。その狭間で揺れるのは自然なことです。けれども一番大切なのは「ムリをして自分を壊さない」こと。同居だけが親孝行ではないのです。母娘であってもひとりの人間同士。合う合わないはあります。ムリにお母さんとイライラ暮らすより、ある程度距離感を保った方がいい思い出が残るかもしれません。本当に困ったときに手を差し出すこともできるので、それまでは見守るだけで十分なのではないでしょうか。

投稿者さんのお母さんは、長年専業主婦をしてきて70歳で熟年離婚をし、不安を抱えています。居場所を失った不安から、娘に依存してしまうのでしょう。でも親の依存までもすべて背負い込むのは、共倒れになりかねません。大切なのは「親子の関係を壊さずに助け合える距離感」を見つけること。施設や地域サービスを活用しながら、娘さんは自分の家庭を守り、お母さんも自身の生活を楽しんでもらう……それが双方にとって幸せな選択かもしれませんね。

文・岡さきの 編集・あいぼん イラスト・Ponko

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