<憧れのスローライフ>「地方移住はやめた方がいい」って本当?成功のカギを握るのは
どこに行っても何をするにも人、人、人。せわしない都会に疲れ、地方移住を考える家庭もあるようです。地方に移り住みスローライフを満喫する家族を、テレビなどで目にする機会も増えました。一方で、「地方移住は絶対にやめた方がいい」という声も耳にします。
ママスタコミュニティにも地方移住にまつわる投稿がありました。
地方移住のメリットは?のんびりした暮らしには憧れるけど……
『親や親戚が住んでいない限り、田舎に移住するのはやめた方がいい?』
移住を考えている様子の投稿者さん。文脈から想像すると「田舎」は自分の出身地でもなく、親族が住んでいるわけでもない。つまり縁もゆかりもない場所のようです。よほどその場所が気に入ったのかもしれません。
この投稿にはたくさんのコメントが集まりましたが、移住をすすめる声はほぼ皆無。「やめた方がいい!」と強く引き止めるママが圧倒的多数でした。
『幼い頃に住んでいた故郷でもないのに、なぜ田舎移住にメリットが?』
子ども時代を過ごしてその土地に愛着がある、学生時代から仲のいい友人がいるなどの理由があれば、そこに戻りたくなる気持ちは理解できます。家族がいるなら、なおさらです。しかし、そうではない場合のメリットとは……?
まず考えられるのは、自然豊かでのんびりとした環境のよさです。わが子をのびのび育てられると考えるママもいるでしょう。あとは家賃が安い、通勤電車のラッシュが比較的ゆるいといったあたりでしょうか。
『ド田舎住みです。毎年のように都会からの移住者がくるけれど、みんな5年以内に出て行っちゃう』
田舎暮らしに憧れてやってくる人はいるものの、現実はそれほど甘くないよう。「適度な田舎に憧れて東京から就職してくる人は、うちの会社にもいる。でも、病んでやめていく」というコメントもありました。ワクワクしながらやってきたのに病んでしまうほど、田舎には恐ろしい魔物がいるのでしょうか。
選択肢の少なさは後に影響するかも
『やっぱり不便さじゃない? 子どもの進学、就職や自分たちの老後とか』
地方暮らしを引き止める理由として挙がったのは、選択肢の少なさ。お子さんの進学先や塾、習い事などは少ないなかから妥協するしかなさそうです。「高校生になってからの通学が大変」という声もありました。遠くまで行かなければ希望に沿う学校がない場合もあるでしょう。
仕事に関してもそもそも企業の数が少ない、求人数が少ない可能性は否めません。また求人はあっても、希望する職種ではないことも。リモートワークという手もありますが、「住んでから考えよう」ではその後が大変そうです。さらに「娯楽が少ない」というコメントもありました。何でもある都会に慣れていた人ほど、何もない環境に戸惑ってしまうでしょう。もちろん何もないことを前向きに考えられるなら、いいのでしょうが……。
『年をとったときにどう暮らしていくかを考えると、やっぱり大変そう。田舎は車がないと、生活が成り立たないし』
地方の多くは、車社会。電車やバスがあったとしても本数は少なく、駅までがかなり遠い地域もあります。「車の運転ができなくなったら、子どもの助けがないと暮らせない。買い物や通院とか」という声も。
地方移住のカギを握るのが、人間関係。ハードルは高い?
こうしたデメリットを挙げるコメントのなかでとくに多かったのが、濃密な人間関係にまつわるものでした。
『田舎にプライバシーはないよ』
『どこに行っても知り合いに会う。「昨日スーパーにいた? 車、止まっていたね」と、日常会話がストーカーのよう』
『どこそこの嫁さんが早朝の玄関掃除にいなかったことが、その日最大のトピックになる』
このように狭いコミュニティならではのエピソードが、ズラリ。
『「田舎の人が優しい」というのは嘘。クセ者だらけだよ』
『他のところを知らないから、視野が狭くなる。でもそこに住んでいる人はそれが普通で、周りも似たような人しかいない』
きっと優しい人だっているはず。ただ、クセが強い人は……多いかもしれません。そしてひとつの価値観しか知らないまま同じ場所にい続けると、その可能性はありそうです。しかし、そこではそれが普通だから悪気はない。これがより厄介なところです。地方移住につきものである、濃密な人間関係=魔物。手なづけることはできるのでしょうか。
『移住先の地域のやり方に従う覚悟があり、ご近所さんと仲よくする努力ができて、地域の役割を担うのをいとわなければ移住しても大丈夫かな。人間関係をクリアできたら、8割成功だと思う』
移住が成功するかどうかは、まさに「その人による」。コミュニケーション能力があり、多少のことなら笑顔でスルーできる人なら、魔物とも仲よくできそうです。しかし、そうでない人にとっての地方移住は、とてつもなくハードルが高いのかもしれません。
憧れだけでは暮らせない。まずはお試しから始めてみては?
『高齢者のお世話係のようになるかもしれないけれど、若い人をかわいがってくれるところもあるよ』
どんな地域でどんな人が住んでいるのか、すべてはそこで決まります。移住者を前向きに受け入れてくれるところだって、きっとあるはずです。
『田舎の親戚宅の近くに、大きいアパートができた。移住希望者がお試しに住んでいるみたい。気に入って住めそうだったら改めて空家を購入したらいいよ』
「移住前に一定期間住んでみるとか。お試しした方がいいと思う」というアドバイスもありました。虫の多さやゴミ出しのルールなど、住んでみなければ分からないことはたくさんあります。まずは長期休みなどだけの滞在、うまくいきそうなら賃貸物件からお試ししてみてはどうでしょう。
『田舎の度合いによる。地方都市から電車で少しのベッドタウン程度なら、周囲の干渉も少なく物価も地価も安いし、学力が高い高校があったりもする』
ひと口に「田舎」といっても、その度合いはさまざま。同じ市内でも若いファミリーが多い新興住宅地、昔から住み続ける人が多い地域など個性は違います。自分にとってどんなところがもっとも居心地よく暮らせる場所なのか、情報を集めてじっくり探すことをおすすめします。
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