<大切な友人の死>「家族だけで穏やかに」本人が生前に選んだスタイル【第4話まんが:遺族の気持ち】
私はユカ。結婚当初から実家で同居していて、子どもたちが独立した今は母と夫との3人暮らしです。薬局を経営していた父が亡くなると、病院勤務していた薬剤師の妹チカが父の薬局を継いでくれました。しかし1年ほど前、妹に大きな病気が見つかったのです。妹が独身でひとり暮らしだったこともあり、闘病中は私ができるかぎり寄り添って支えてきました。入院していたとき、妹は冗談まじりに「自分が希望するお葬式のスタイル」を私に語っていました。



父の葬儀ではたくさんの弔問客が訪れました。私たち家族はその応対でとても忙しくしていた記憶があります。妹はその経験を踏まえて、自分のときは家族葬がいいと言いました。私はあくまでも「もしも」の話として、軽く受け止めます。

「もし私が若くして亡くなったら……」妹は私たち家族のことまで気遣ってくれました。その気持ちを真摯に受け止めなければと思って、静かに聞きます。けれど涙が止まりませんでした。

妹が闘病の末に亡くなりました。家族として入院する妹に付き添い、ずっと詳しい病状説明も受けてきたので、心の準備はしてきたつもりでした。しかし早すぎる別れは想像以上の悲しみでした。
もし万が一のことがあったら家族だけで静かに見送ってほしい……。妹はそんな思いを私に託していました。父の葬儀での経験から、自分のときはあんな思いを家族にさせたくないと思ったのでしょう。病気でつらい状況にあるにもかかわらず、妹は最期まで家族のことを考えてくれていました。
私は妹の思いを汲んで、少人数の身内だけでの家族葬で静かに見送ろうと決意したのです。
原案・ママスタ 脚本・rollingdell 作画・はなめがね 編集・井伊テレ子
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