<大切な友人の死>残されて寂しい思いした人も?お墓でのお別れを提案【第5話まんが:遺族の気持ち】
この記事は会員限定記事です。
会員登録またはログインで続きを読むことができます。
私はユカ。結婚当初から実家で同居していて、子どもたちが独立した今は母と夫との3人暮らしです。1年ほど前、妹のチカに大きな病気が見つかりました。妹が独身でひとり暮らしだったこともあり、闘病中は私ができるかぎり寄り添って支えてきました。しかし妹は若くして旅立ってしまったのです。妹は生前「もし亡くなったら家族だけで見送ってほしい」と言っていました。私はその意志を尊重し、少人数の身内だけでの家族葬を執り行ったのです。
 

妹が亡くなった話は間もなく町内に広まりました。ただ母も私も憔悴しきっていたため、香典や自宅への弔問は丁重にお断りしました。妹の幼なじみのミドリちゃんも連絡をくれたひとり。そんなある日、私は友人のハルから声をかけられます。

私がミドリちゃんの立場なら、大切な友人とのお別れの機会を持てないのは苦しいです。いつまでも気持ちに区切りがつかないかもしれません。妹が眠るお墓の場所を知らせると、ミドリちゃんはお礼の電話をかけてきてくれました。

私は本人が望んだとおりのスタイルで、亡くなった妹を見送りました。こぢんまりとした静かな葬儀は、近しい身内たちだけで悲しみを分かち合う穏やかな時間となったのです。
ただ家族葬にしたことで、妹の友人知人たちには寂しい思いをさせてしまったかもしれません。とくに幼なじみのミドリちゃんは、最後のお別れができなかったことにショックを受けていたようです。そこで妹と生前親しくしてくれた人たちには、納骨後のタイミングで妹のお墓の場所を知らせることにしました。
ゆっくりとお別れできた時間は、私の心にずっと残りつづけていくことでしょう。私は妹自身が望んだかたちで見送れたことに、胸を張っていられます。
原案・ママスタ 脚本・rollingdell 作画・はなめがね 編集・井伊テレ子
人気連載をイッキ読み!
