<ごはん何作ろう>夏はコンロキャンセル界隈…レンジで簡単調理できる調味料が良かった

筆者撮影(以下同)
冷房をつけて部屋を快適な温度にしていても、キッチンは例外。調理の際は、高温になりがちです。また室内とはいえ熱中症の危険もあるため、できるだけ「火を使わない調理法」を選ぶママも少なくないのではないでしょうか。最近ではそうした方法を「コンロキャンセル界隈」と呼び、話題になりつつあるようですね。現代は便利な調理家電や調味料もありますから、火を使って調理をしなくても美味しいごはんを作ることができるのです。特に電子レンジを使う調味料は種類も多く、いろいろなおかずを作ることができます。そこで実際に3種類のおかずを作ってみました。
ガーリックが食欲アップに。キッコーマンの「うちのごはん トマトチキン 香ばしガーリック」
キッコーマンの「うちのごはん」シリーズには、電子レンジだけで調理ができるものもあります。今回作ってみたのは「うちのごはん トマトチキン 香ばしガーリック」。
材料は鶏もも肉が約250g、エリンギ約100g、ミニトマト約100gです。エリンギや鶏もも肉を食べやすい大きさにカットしますが、最初に袋に入れるのは鶏もも肉だけ。袋の中で1分程度もみこみます。鶏もも肉に味をなじませた後でエリンギとミニトマトを入れて、再度1分ほどもみこみます。もみこみが弱いと肉が焦げることもあるそうなので、調味料が肉にしっかり絡んでいるかを確認しましょう。
その後は袋を立てて電子レンジの中で加熱していきます。500wで11分、600Wで9分が目安です。加熱が終わったら電子レンジから袋を出して2分ほど蒸らして、お皿に盛り付けて完成です。
お皿に盛り付けた瞬間にガーリックのいい香りがしてきます。まさに食欲をそそる香り。これはごはんがすすみますね。鶏肉も美味しいですが、エリンギも脇役にとどまらない美味しさでした。ガーリックの味がしっかりとしみ込んでいます。
肉とエリンギ、ミニトマトを炒めるとなれば順番を気にしますが、レンジ調味料は一度に入れて加熱していきます。加熱するタイミングを気にしなくてもいいのも、レンジ調味料の便利さだと感じました。1袋2~3人前で、希望小売価格は300円(税抜)です。
圧力をかけて一気に調理。AJINOMOTOの「スチーミー 鶏とねぎの香ばし醤油味」
AJINOMOTOのスチーミーは、圧力スチームパウチを使用して、素材に一定の圧力をかけながら調理をするレンジ調味料です。「スチーミー 鶏とねぎの香ばし醤油味」の材料は鶏もも約250g(1枚程度)、長ネギ約50gです。
長ネギを1cmほどにカットした後、袋を開けて肉の皮面が袋の表面になるようにして肉とネギを入れていきます。皮面を下にすると焦げる恐れがあるので、注意。袋を閉じて中身をもみこみます。
蒸気の吹き出し口がある面を上にして耐熱皿に乗せて、電子レンジで加熱します。500wで10分、600wで8分30秒です。加熱をしたらそのまま電子レンジの中で5分ほど蒸らします。
袋から肉を取り出します。このまま食卓に出してもよいかもしれませんね。
家族でシェアをするならば適度な大きなにカットして、皿に盛りつけます。袋の中にあるネギやソースをかけて出来上がり。ソースは濃いめの味。醤油の香ばしい香りがしますし、ネギの風味もソースによくあっています。鶏もも肉を使うこともあって、ジューシーさがありました。注意点は必ず「鶏もも肉」を使用すること。鶏むね肉を使うと加熱中に破裂してしまう恐れがあるそうなので、規定通りの肉と量を使用してください。1袋(鶏もも肉1枚分)で289円(税込)です。(2025年7月現在amazonサイト)
豆腐があればOK。「本日の逸品 広東風麻婆豆腐」
麻婆豆腐は強火でさっと仕上げるイメージがありますが、もうレンジで作れる時代のようです。永谷園の「本日の逸品 広東風麻婆豆腐」で用意するのは豆腐1丁(約350g)。豆腐をさいの目にカットして袋の中に入れてレンジで加熱するだけです。袋は立てて加熱します。加熱時間は600wで3分50秒、500wで4分30秒が目安です。加熱が終わった袋を取り出し、スプーンなどで軽くかき混ぜてお皿に盛り付けます。
中辛なので、少しピリッとした味わい。辛いものが苦手な人やお子さんは、少量の味みをしてからの方がよさそうです。辛味はあるものの、ソースはコクがありますし、ごはんにかけて麻婆丼にするのもよさそうですよ。1袋2人前で希望小売価格は300円(税抜)です。
電子レンジで作る料理は、火を使うことによる暑さがなく、キッチンに立つママたちのお助けアイテムになりそう。そして実際に使ってみて感じるのは、片付けが楽になるということでした。フライパンや鍋を使わずに調理ができるので、その分洗い物が減ります。もちろんフライパンの焦げつきを落とすという作業もないので、時短になるように感じました。
スーパーなどに行くと、レンジ調味料がたくさん並んでいて、どれにしようかなと悩む時間も楽しいものではないでしょうか。夏の暑さを乗り切り、そして美味しい料理を作るためにも、ぜひ活用してみてくださいね。
文・川崎さちえ 編集・有村実歩
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