<思春期の下着>ブラジャーの話は何となく恥ずかしい?迷うママへのアドバイス 第3回
下着は誰もが身につけるものですが、なんといってもからだに関係すること。特に親から子どもに話すとなると、恥ずかしさや抵抗を感じることもあるかもしれませんね。子どもの方も思春期で、親と同じような気持ちになっているかもしれません。どのようにして伝えるのがいいのか、株式会社ワコール マーケティング本部 コミュニケーションデザイン部 メディアプランニング課の詫間しおりさんに教えていただきました。
下着の話は恥ずかしい、またはタイミングが難しい
――親が子どもに下着のことを話す機会はあると思いますが、恥ずかしい気持ちが先立ってしまうこともありますよね。どのように伝えたらいいと思いますか?
詫間しおりさん(以下、詫間さん):そのような悩みは時代に左右されず、親御さんなら誰もが通る道のようなものですね。思春期を迎える前は、お子さんの方も恥ずかしくて反発してしまうことも。思春期になるとからだと共に心の成長も始まっていますから、親御さんも子どもも両方が恥ずかしくなってしまいがちです。だからといって頭ごなしに「下着をつけなさい」、「変えなさい」というのでは納得できないでしょう。ですから、下着をつける理由を説明するとよいと思います。「からだを守ってくれる大切なもの」であり、プライベートゾーンを守る「防犯」という側面も伝えると、お子さんも受け入れやすくなるかもしれません。
――おそらく子どもから下着の話をしてくることは少ないと思うので、親の方から声掛けが必要になりそうですね。声掛けのきっかけがつかめるタイミングはありますか?
詫間さん:何か1つきっかけがあって、はじめの一歩があれば次は抵抗もなくなると思います。修学旅行などの学校行事や新学期、長期休みに、お子さんと話して一緒に買いに行くのも素敵ではないでしょうか。ワコールが学校現場で行っている「ツボミスクール」にも親御さん向けのコースがありますし、親御さんの悩みに寄り添うような情報は「ガールズ親なび」にも掲載されています。それに親子一緒にオンラインで参加ができる「ワコールの学ブラ講座」もありますから、活用していただきたいです。
下着の買い替えに特別な意識をもつ必要はない。服と同じ感覚で!
――可愛い下着もいっぱいありますしね。そうやってワイワイしながら一緒に話せるような環境ができるといいですね。
詫間さん:ちょっと話しにくいなと感じる気持ちもわかりますが、例えば新学期になったら体操服や文房具を変えたり、新しい学校に入学したら制服を変えたりしますよね。それらと同じで、当たり前のこととしてコミュニケーションをとっていけるのかなと思います。
親御さんがお子さんに伝えてあげれば、やがてお子さんが親になったときも子どもに伝えることができると思います。大切な話ですから、心を込めて伝えてほしいですね。
編集後記
下着やからだのことはプライベートゾーンの話を含みますが、親の方から話をしてあげると子どもも安心するのではないでしょうか。何度か話したり一緒に下着を買いに行ったりして、日用品を買うのと同じような感覚になればもう大丈夫。下着は子どもにとって大切なものの1つではありますが、特別扱いをすることなく、気軽に考えていきたいテーマですね。
取材、文・川崎さちえ 編集・ここのえ イラスト・猫田カヨ
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