<集団いじめの加害者>かつての被害者に無視されて辛い今。過去を水に流してほしいのに…
人間関係は距離感だけでなく、誠実さや誠意、相手への思いやりや配慮がとても大事ですよね。それはママ友関係だろうと何だろうと同じこと。先日ママスタコミュニティには「水に流してほしい」というタイトルで、こんな投稿がありました。投稿者さんには、新型コロナウイルスが流行しはじめた頃から微妙な関係になっているママ(Aさん)がいます。投稿文には事の経緯をこのように綴っていました。
『ある妊婦さんが電車通勤をされているAさんに対して「私たちは妊婦なんです。気をつけてください」と妊婦様発言をしていました。Aさんは言い返すこともなく、そのまま孤立。私も最初は何もしないで遠くから見ていましたが、自分可愛さで、いわゆるいじめに加担しました。今思えばバカなことをしました。しかし加担しないと自分が孤立するのが嫌だったから、仕方なくです。小学校に入ってから参観や懇談会、学童のお迎えで会うと、小さい声ですが挨拶をするようにしました。しかしAさんは聞こえているはずなのに無視。お互いに辛い。私は何度か謝ろうとしましたが、タイミングを逃して謝れず。お互いに水に流しませんか? と伝えたい。このままでは本当に病んでしまいそうです』
投稿者さんはコロナ渦におけるAさんへのいじめ加担を後悔していると言い、今は挨拶を無視されていることから辛い思いだと綴っています。そこで水に流すことをAさんに提案したいとして、ママたちに意見を求めていました。
Aさんと投稿者さんは「お互いに辛い」ではないのでは?
『「お互いに」って、自分とAさんが同じように苦しんだと思っているところが、もうAさんをバカにしているんだよなー。自己満足のための身勝手な主張をお互いのためみたいに言うのやめな、おこがましい』
『謝りたいのはあなたが楽になりたいだけでしょ』
『「水に流しませんか」は違うよ。ごめんなさい、でいいはずだよね?』
今回の投稿では投稿者さんに対する厳しい意見が多数飛び交っていました。まずママたちが気になったのは、投稿者さんが「お互いに辛い」「水に流しましょうと言いたい」と言っている点でした。経緯を見ても、Aさんは仕事のために電車通勤していただけで、何も悪いことをしていないのは明白です。保育園にいた妊婦さんがAさんに言いがかりをつけたときに、投稿者さんはAさんを守るどころか、自分がいじめられたくない一心でいじめに加担しました。その事実に対してAさんに謝罪するならわかりますが、お互いに水に流そうと、なかったことにしようとしている様子です。また投稿者さんは、Aさんと顔を合わせるときの気まずさや自分の罪悪感を消すために、Aさんに許してもらおうとしている考えも透けて見えます。こうした投稿者さんの感覚に、疑問や否定的な考えを持つママたちがいました。
無視だけで済ませてくれているAさんは心が広いよ
『挨拶無視だけで済ませてくれるんだ。Aさん、心の広い人だなあ』
『医療従事者です。通勤しなきゃだし、コロナ禍でどれだけ激務だったか、理解できないでしょう。しかも産科はコロナ禍でも待ったなし。それで「妊婦に気を遣え」で、集団いじめ? ほんとに不愉快、挨拶もしたくないのよ。自分中心思考、世間知もない人とは無関係でよし、とバッサリ切っているだけ。病院はあらゆる人がくるから、瞬時に対応を決める。当時のムカつきが蘇ってきたわ』
Aさんは現在、小学校や学童で投稿者さんと会って挨拶をされても、挨拶を返さずに無視をするそうです。投稿者さんとしてはその態度をされることが嫌で、またそのときの空間が気まずくて、どうにかしたいと考えている様子です。しかしママたちからは「集団いじめをされていたのに、無視するだけにとどめているAさんは偉いと思う」といったコメントがありました。やり返したり、文句の一つでも言ってやりたい気持ちに駆られたりしながらも、Aさんはその妊婦のママから言いがかりをつけられてもじっと耐え、現在も投稿者さんとなるべく関わらないような対応を貫いています。投稿者さんは気まずいのかもしれませんが、Aさんが大人な対応をしてくれていると捉えるべきでしょう。今回のいじめはコロナ渦における問題だったことから、医療従事者のママからも、コロナいじめに対する怒りにも満ちたコメントが寄せられていました。
「関わらないのがお互いのためだと思う」という意見も
『お互い関わらずでいいじゃない。もう当たり障りなく離れて過ごすしかないよ。関わりたくないAさんの意志を尊重してあげて。挨拶も声はかけずに会釈だけに留めておきな。それならお互い「気づかなかった」という言い訳が立つ。あなたも「気づかなかったんだな」で済むし、 Aさんも「気づかなかったから」で済む。そのほうが互いの心の負担は少ないよ』
『水に流すか決めるのはあなたではなくて、Aさんだよ』
『好きにしたらいいじゃん。謝りたいなら謝ればいいし。それで許すか許さないかはAさんの意思なので、あなたが水に流してほしいと思っても許されない場合もある。でも謝ることはあなたの意思だから好きにしたらいいよ』
投稿者さんがAさんに対して集団いじめに加担した過去は変えられませんし、子ども同士が同じ小学校に通っているということで、あと数年は今のような状態が続くのでしょう。投稿者さんが「お互いに水に流そうとAさんに言いたい」と言っていることについては、ママたちから否定的な意見が多いようでした。もし今後Aさんと関係を改善して仲良くしたい、許してもらいたいと思うのであれば、誠実に謝罪するしか方法はないですよね。「水に流そう」と言うのも謝罪するのも投稿者さんの自由ですから、好きに行動すればいいかもしれません。ただそこで許すかどうかを決めるのはAさんで、投稿者さんが何かできる話ではないでしょう。たとえ許してくれなかったとしても、Aさんを責める権利は投稿者さんにはありませんよね。
Aさんの現在の態度を見ると、もう投稿者さんと関わりたくないという意思も感じます。ママたちからも「関わらないことがお互いのためでは?」「本当にAさんのことを考えているのなら、なるべく関わらないようにしてあげるべき」といった意見も寄せられていました。ママたちからは厳しい意見が届きましたが、投稿者さんは自分の罪悪感や気まずさではなく、集団いじめをした事実を客観的に捉え、今後はAさんの気持ちに最大限に配慮した対応をとってほしいですね。
|
文・AKI 編集・有村実歩 イラスト・猫田カヨ
次の連載へ
関連記事
※<未解決・隣人トラブル>変わったご近所さん「挨拶しても無視」「家を見張っている」【第1話まんが】- 参考トピ (by ママスタコミュニティ)
- 水に流して欲しい。