トシ:第2回 16年間付き合ってた時も、大きなケンカは一度もないんです
現在、結婚7年目を迎えたトシさん。
奥さんとは、高校生の時から16年の交際を経て結婚されたそうです。
第2回目となる今回は、これまでの人生の半分以上を共に過ごしている奥さまとのお付き合いのきっかけ、交際中のお話についてインタビューしました。
奥さまとお付き合いすることになったきっかけを教えてください。
高校2年生の時に同じクラスになったのが出会いです。付き合うことになったのは、僕が「付き合って」と言ったということになっているんですけど……。んー、なんというか、まぁ、厳密にはちょっと違うんです。いや、違わないんだけど、違うんですよ(笑)
僕の親友と奥さんの親友が付き合っていて、その二人から奥さんが僕のこと好きらしいという話は聞いてたんです。
ある日、友だちの家に泊った時に、みんなでやったゲームに負けて「お前、負けたんだから告白しろよ!」みたいなことになって。
で、夜中に彼女の家に電話することになったんです。まぁ、青春ですよね(笑)
家電ですよ。懐かしいですよね。緊張しながら、真夜中の1時頃に電話して、「付き合ってください」と言ったらOKしてもらえたんです。
でも、トシさんも奥さんのことが気になっていたから告白したんですよね?
まぁ、そうですね。「好き」という気持ちはあったんだと思いますよ。そうじゃなかったら告白なんてできないですからね。でも、まわりの盛り上げ方とかがそういう空気があったからというのもありますよね。
高校2年生の時からのお付き合いということは、初めての彼女と結婚したということですよね? まさに運命ですね!
運命……そうなんですかね。でも、それまでは付き合ったりなんてしたことなかったですからね。17歳の時にできた初めての彼女が、奥さんになって今にいたるわけです。
もう人生の半分以上、一緒にいるんですよ。
その当時から、トシさんは芸人になることは決めていたんですか?
そうですね。初めてテレビのオーディションに出た時も奥さんは見に来てくれていますから、ずっと応援してくれていましたね。
芸人になって東京に来た時は、北海道と遠距離恋愛になったんですか?
そうです。最初に僕だけが東京に来て、奥さんが半年後に東京に出て来ました。
その間も仕事で月に1回くらいは北海道に帰っていたので、そんなに「遠距離恋愛をしている」という感覚はなかったですね。
半年後に上京してきた奥さんが借りた部屋で一緒に住み始めたんです。それまでは、お金がないから部屋なんて借りられなくて、友だちの家に居候してたんですよ。奥さんが借りた部屋なのに、わがもの顔で住んでやりましたよ(笑)
17歳から、そんなふうにずっと一緒にいるんです。絆が深いのか、腐れ縁なのか……(笑)
絆の深さを感じるお話ばかりなのですが、16年間のお付き合いのなかで、破局の危機になるような大ゲンカはありましたか?
僕たち、ほとんどケンカしないんですよ。なので、そういうのはなかったですね。でも、まわりから見ると険悪な雰囲気なんじゃないかと思われることはあるんです。
僕の口調がこんな感じで「うるせぇよ!」とか言っちゃうんですけど、奥さんもそれに慣れてるから、僕たちからするとちょっとミニコント風なんですけど、まわりから見ると「トシがすごい口調で怒って、それに耐えてる奥さん……亭主関白だ!」ってなるみたいなんですよね。
でも、実際は揉めるようなことはないです。奥さんが怒ることもないですね。
16年間の交際期間、大きなケンカを一度もしたことがないというトシさん。
次回は、奥さんからの驚きの“逆プロポーズ”についてのお話を伺っていきます。
お楽しみに。
(取材、文・上原かほり 撮影・白田京子)