前回からの続き。私（ミツキ）は、夫と長女のユウナ（中2）、長男のイツキ（小5）の4人家族です。夫のシゲルとは結婚して16年。夫は仕事、私は家事育児とお互いに役割分担をして平和に暮らしてきました。ところがある日、夫から「これからは子どもたちの親として“だけ”仲良くしたい」と言われてしまいます。原因は、産後に30キロ太ってしまった私の体型。外見のことについてとやかく言ってくる夫に私はガッカリしましたが、太ったこと以前に、私が夫の想いを蔑ろにしてきたせいなのでは？　と気づきました。だからこそ、今度は本気でダイエットに取り組んだのでした。結果、ダイエットは成功！　このまま夫との関係もうまくいく……そう思っていたのに、夫の気持ちは変わっていなかったのです。

夫婦としてもう一度やっていこうとはもう思えないというのが夫の答えでした。

酷い……正直そう思いました。
せっかく……頑張って痩せたのに。
私の努力が何一つ報われない結果となり、私は呆然としてしまいました。「仮面夫婦」か「離婚」か。何をどう答えたらいいのか分からず、そのときは答えが出せませんでした。

翌日、パートの休憩中。私はマリコさんに夫から言われたことを話します。そのときに、同僚のナミちゃんも一緒にいました。

「家事育児を妻に任せて、太ったから離婚しようってことですよね？　育児がどれほど大変か、分かっていないからそんなこと言えるんですよ！」
なぐさめてくれているのかな……ナミちゃんは私の気持ちをわかってくれた気がして少し嬉しくなりました。
「家事も育児もちゃんとやってほしいけど、僕の好きな体型の妻でいろ？　できないなら離婚だ？　モラハラですよ！」
そして、夫の言動について、ナミちゃんがすごい熱量で怒ってくれました。

頑張って痩せればすべてがうまくいく。
そう思っていたのに、夫の意思は変わらなかったのです。
ナミちゃんの言う通り、こんな男に縋りついていれば惨めになるばかりかもしれません。
だって私はずっと、母としても妻としても頑張ってきました。
ダイエットだって成し遂げました。
それなのに……。
夫の言う通り仮面夫婦を継続するか、いますぐ離婚をするか。
選択肢は2つ。決定権は私に投げられました。
私はいったいどちらを選べば良いのでしょうか。悩むばかりです。

【第12話】へ続く。（明日配信予定。ログインで1話先をお読みいただけます）

原案・ママスタコミュニティ　脚本・渡辺多絵　作画・よしはな　編集・石井弥沙