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家計を圧迫しているものは何?1,500人のママたちの回答は……?<ママのリアル調査>

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2024年も残りわずか。振り返ると、多くの家庭にとって「物価高」は避けられないテーマだったのではないでしょうか。食品や光熱費、住宅関連費用など、日常生活に欠かせない支出の増加が家計を圧迫し続けています。そこで今年最後のママスタセレクトのアンケートは「今、一番家計で苦しめられているものは何ですか?」をテーマに実施。約1,500人のママたちから“家計を圧迫しているもの”が寄せられました。

ママたちが苦しめられている出費のトップは……

202411_家計の負担について
選択肢は「食費」「家賃や住宅ローン」「水道光熱費」「子どもにかかる費用」の4つ。アンケート結果でもっとも多かったのは「食費」と答えたママたちで、44.9%となりました。半数近くの家庭が食費にもっとも負担を感じていることがわかります。

『育ち盛りの子どもがいて常に何かを食べてる。食費が大変なことに!』

『子どもにはなるべく身体にいいものをと思うと食費はなかなか削れません』

『子どもが5人でうち4人が男子。しかも長男と次男がバスケ部で食費がすごい……』

食べ盛りのお子さんのいる家庭にとって食費の増大は深刻な問題でしょう。かといって、食費をゼロにすることはできません。頭を抱えるママたちが全国のあちこちにいる様子がわかります。

「お米が高い」「野菜が高い」「子どもの好きなフルーツが高い」などなど、ママたちの訴えは多岐にわたります。つまり「食材はどれをとっても高い」と痛感しているといえそうです。「毎日買い物しているけど、目に見えて値上がりを感じる」「スーパーに行くと全部が高すぎる! こんなのが続いたら破産する」といった悲鳴にも近い訴えも聞かれました。

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「家賃や住宅ローン」は3割弱に

「食費」に次いで多かったのが「家賃や住宅ローン」をあげたママたちで26.6%でした。

『月8万円の家賃はキツイ。だからといって引っ越しするお金がない』

『あと35年変わらない固定費だと思うとツライ。物価も上がっているのに』

『ペット飼育可能物件なので家賃が高め。賃貸で貯金して持ち家を買うつもりだったけれど、現状では無理そう』

家賃や住宅ローンは変動しない固定費であり、さらには長期的な支出になります。家計の大きな重荷になっているといっても過言ではなさそうです。

さらには、

『ローンはもちろん、固定資産税や社会保険料などの税金が多すぎてなかなか貯蓄ができない』

といった声も聞かれました。

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「子どもにかかる費用」をあげるママは約2割

子どもの教育費・育児費などの「子どもにかかる費用」と答えたママは18.2%に。

『予想以上に子どもの衣服やミルク、オムツにかかってる』

「オムツ、粉ミルク、離乳食、洋服など、必要なものが多い」など、小さなお子さんを抱えるママたちからの訴えがありました。「オムツや粉ミルク」は乳幼児期の子どもが生きていくうえで必要なもの。削れるわけがありませんよね。

子どもにかかる費用は小さいときばかりではありません。年齢があがるとこのような声も……。

『子どものバスケット選手になりたいという夢を応援して月に10万円の出費』

『円安のなか、次女がバレエ留学に行ったため』

『子ども3人ともに私大生』

『県外の私立の美大に通わせている。下宿代+仕送り+学費で泣く』

「わが子の夢を応援するための必要な出費」と思いつつも、現実には余裕がないと切迫感を覚える家庭も多いようです。「子どもにかかる費用」とひと言でいっても、育児費から教育費まで幅広いことがわかります。

1割程度は「水道光熱費」と回答

「水道光熱費」をあげたママは10.2%と1割程度いました。値上げがじわじわと家計を圧迫しているようです。今夏は全国的に猛暑が続き、光熱費のかからない秋を飛ばして冬に突入してしまいました。夏場の冷房、冬場の暖房が必須の時期が長くなり、想像以上の光熱費がかかっている家庭もありそうです。

『夏の電気代や冬のガス代は抑えにくいから』

『子どもたちが自分の部屋で過ごす年齢になり、電気代がかさむように』

『子どものお風呂が長い。お風呂には電気代・ガス代・水道代の3つが欠かせないからつらい』

「子どもの成長とともに光熱費があがる」という声はほかにも聞かれました。これもリアルな体験談といえそうです。
家計の負担

家計の負担軽減に向けた取り組みを

物価高を肌で感じている多くのお宅では食費の節約、水道光熱費の節電・節水などに励んでいることでしょう。とはいえ、各家庭での努力だけでは限界があります。とくに成長期の子どもを抱える家庭や、高額なローンを返済中の家庭にとっては削れる支出には限りがあるからです。これからは家計の負担を軽減する社会的な支援や、地域のコミュニティによる助け合いも重要性が増していくのではないでしょうか。

<政府や自治体による直接的な補助・支援>

公的な補助や支援には次の4つの方法が考えられます。

1:児童手当や教育費補助の拡充
子育て世帯向けの補助金や学費の無償化、給食費の無償化(補助)など。

2:低所得家庭への特別給付金
物価高の影響を受けやすい家庭を対象にした現金給付、食材・食品の配布など。

3:住宅関連の支援
公団住宅の提供や家賃補助、住宅ローンのさらなる減税など。

4:エネルギー価格の補助
電気・ガス代の高騰を抑えるための補助金や割引制度など。

<地域のコミュニティによる助け合い>

地域による助け合いは次の3つが考えられます。

1:フードシェアリング活動
同じマンションや同じ町内などといった狭い地域で、余った食材をシェアする場を設ける。

2:フードバンクや地域食堂(子ども食堂)の運営
地元住民がボランティアでフードバンクや地域食堂の運営を支援する。

3:衣服や教材のリサイクル
子ども用の洋服や教材を交換・寄付できる場を設ける。

このようなさまざまな取り組みによって家庭ごとに必要な支援を受けられると、家計の負担軽減が期待できるでしょう。社会的な支援や地域のコミュニティによる助け合いが広がることは、誰もが暮らしやすい社会づくりに繋がっていくのではと考えます。

【アンケート概要】
総回答数:1,476票
調査方法:インターネット
調査月:2024年11月
調査・分析:ママスタセレクト編集部

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文・編集部 イラスト・Ponko

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