<愛された記憶ゼロ>姉と同じものを強要。でも…「婚約者のおかげで私は変われた!」【第2話まんが】
前回からの続き。私はモモ(30)。Web関係の仕事をしています。在宅での作業が中心の私にとって、お付き合いしているサクト(32)との時間はとても大切なものです。サクトとは2年前に友人の紹介で知り合いました。穏やかな性格のサクトはなにかと気づかってくれて、私の意思を尊重してくれます。サクトと付き合いを深めるなかで、私は自分の生い立ちに疑問を感じるようになりました。サクトからは「モモは欲がない」と言われますが、小さなころから自分の意思を尊重されてこなかったことが原因かもしれません。
私の手元にあるのはシンプルな裁縫セットです。大人っぽいとも言えるかもしれませんが、友達が持っているピンク色にリボンの柄のものが、とてもうらやましいと思いました。私の毎日は、こんなことばかりでした。
大人になって実家を出て、家具をそろえるときは一苦労でした。自分で稼いだお金で、自分のために買うものなのに。最初のころは結局なにも買えなくて、1人暮らしの私の部屋は殺風景なものでした。サクトに出会ってから徐々に「私はこれがいい」と自分の意見が言えるようになったのです。
母はきっと、私のことがかわいくなかったのでしょう。そのことに気づくのはとてもツライことでした。でも、今はサクトが隣にいてくれています。私は私らしく、自分がいいと思ったものを選んでいきたいのです。
私を尊重してくれるサクトがパートナーで本当に幸運でした。私はさっそくWebサイトで気になる指輪デザインを調べました。隣でサクトがお茶を飲みながら話を聞いてくれます。
幸せでいっぱいですが、どうしても消えない不安があります。私の母と姉は、サクトと「家族」としてうまくやってくれるでしょうか……。
【第3話】へ続く。(明日配信予定)
原案・ママスタコミュニティ 脚本・もえこ 作画・春野さくら 編集・塚田萌