<スマホに釘付け!>もっと私に夢中になって~!優越感がたまらん【第5話まんが:配信女子の気持ち】
前回からの続き。私はリサ、28歳です。私はどこにでもいる地味な会社員だし、日常はいまいち平凡でパッとしません……。けれどSNSでは違うんです! ある日思い立ってライブ配信をはじめたら、思いのほか人気になった私。ようやく主役として輝ける居場所を見つけた気がしたのです。顔だって加工し放題だし、配信ではたくさんの男性ファンが「可愛い」とちやほやしてくれます。なかでもとくにいつも熱心に見て応援してくれるのが、30代前半のシンタという男性でした。
現実世界では会話が続かない私。どうしてだか分からないけれど、私がしゃべっていると相手がだんだん黙ってしまうのです。子どもの頃からいつも「自分が話すだけじゃなく、人の話も聞け」なんて言われてきたけど、いまいち納得できませんでした。
けれどLINEで「会ってみたいな~」とリップサービスをしてあげたら、クソ真面目な感じで断られてしまいました。熱烈に応援してくれるから、わざわざ優しくしてあげたのに……。まるでバカにされたみたい。こうなったら、もっと夢中にさせてやる!
私はもっと気を引きたくてライブ配信を増やし、個人的な連絡もバンバンするようになりました。別にシンタと、どうこうなりたいってわけじゃありません。でも奥さんがいる人が自分に夢中になっていると思うと、その優越感がたまらないのです。
私を支えてくれているのは、ライブ配信を見てくれるファンたち。みんな私のことを「可愛い」と言ってちやほやしてくれます。私の生きる場所はSNSのライブ配信にあったのです!
現実世界では私の見た目は地味で、どこにでもいる普通の会社員……。こんな私のもうひとつの顔は、いつも一緒に働いている会社の同期だって知りません。そしていつの間にか私は、「SNS上の自分こそが本当の自分」と思いこむようになっていきました。
【第6話】へ続く。(明日配信予定。ログインで1話先をお読みいただけます)
原案・ママスタコミュニティ 脚本・motte 作画・はなめがね 編集・井伊テレ子