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HG&住谷杏奈コラム:第2回 彼女、専業主婦全く向いてなかったんですよ(笑)。

全8回に分けお届けしている HGさん・住谷杏奈さんご夫妻のインタビュー。
第1回目では、お2人の出会いとHGさんが“ひと聞き惚れ”をしてしまった杏奈さんの魅力についてお話いただきました。
そんなお2人の結婚は、交際から8ヶ月後の大ゲンカがきっかけとのこと。
第2回目の今回は、その大ゲンカのお話とケンカから3日後の入籍についてお話いただきました。
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◆大ゲンカから3日後の入籍! そのケンカの原因、覚えていますか?

杏奈:彼が大阪から東京に引越して来たタイミングで、私たち一緒に住み始めたんですが、ある日突然、「あれ? 大阪から引越してくるとき、友達に手伝ってもらったって言ってたけど、あれって誰だったんだろう?」ってふと思って聞いたんです。
今思えば、女の勘てやつです(笑)。

HG:それが、元カノに手伝ってもらってたんですよ。僕的には深い意味は全くなくて、「手伝ってあげる!」って言うから頼んだだけのことだったんですけどね。元カノは僕が東京に今の彼女がいることも知ってるし、やましい気持ちも全くなかったので。

杏奈:そういう問題じゃないでしょ? (笑)。
で、その話をしてたのが焼肉屋さんだったんですけど、その話を聞いて、怒ってプレゼントでもらった指輪を七輪のなかに入れてお店を飛び出したんですよ(笑)。

HG:指輪を七輪のなかに投げて飛び出て行くから、焦るじゃないですか?
場所が西麻布だったんですけど、お店出て追いかけて、交差点の所で捕まえたんです。
そしたら、「ここで別れるか、結婚するか、どっちかにして!」って言われたんですよ。

杏奈:そう(笑)。 もう、どっちかにしてほしかったんです。
付き合い始めたばかりの頃にフライデーで撮られちゃってて、大学の友達から「フォーと付き合ってるんでしょ?」とか言われたりしてたときで、いろいろ悩んでたんです。

HG:ネットや週刊誌であることないこと書かれてて、彼女もナーバスになってた時期ではあったんですよね。

杏奈:この後もし別れたとしても、「あのハードゲイの、HGの元カノでしょ?」というのが永遠につきまとう! と思ってて(笑)。 だから、「責任取ってよ!」みたいな感じで「別れるか、結婚してよ!」って言ったんですよ。
そしたら彼が、「今から区役所に婚姻届を取りに行こう」って言ったんです。

◆すごい! かっこいい! 男らしいですね!

HG:いや、実はそんなかっこいいものではなくて……(笑)。 内心「結婚かぁ」とは思ってたんですけど、こんな女性とは2度と出会えないっていう気持ちもあって、そっちの気持ちが勝ったんですよね。
そのときは完全に押し切られた感じで、全然かっこよくはないんです(笑)。

杏奈:じゃあ、区役所行こうってなったときに、焼肉屋のママさんがトングで挟んで指輪持ってきてくれたよね(笑)。

HG:そうそう! あれ、面白かったよな! (笑)。

◆その日に婚姻届を取りに行って、入籍が3日後になった理由は?

杏奈:その頃、彼がとっても売れてた時期だったので、事務所の確認とかで3日くらいかかったんですよ。
両親には、付き合ってるときから何度も紹介してたんで、「結婚するよ」と報告しました。
その3日でバタバタと用意をしたり、指輪を買ったり(笑)。

HG:僕はもうね、流れに乗って、お任せって感じでした。
結婚願望がないままに、流れで結婚することになったけど、婚姻届を書いたときに少し覚悟みたいなものができて、区役所に届けを出しに行ったときには、「俺、結婚するんだな」と、さらに覚悟できたので良かったですね。

◆結婚してからの、思い出に残るエピソードを教えてください。

HG:僕はけっこう古い考えをするほうなので、やっぱり男は女性を守ってあげなくてはという気持ちが強かったので、家庭に入ってもらって、俺が家計、家族を支えるんだという思いで気合が入りましたね。
彼女も当時タレントをやっていたんですけど、「俺に任せておけ!」と言って結婚したので、専業主婦になってもらったんですよ。
その頃は僕の仕事も忙しかったので、気合入ってましたね(笑)。

杏奈:私は、ずっと専業主婦に憧れていたので、未練もなく仕事を辞められて、すぐに家庭に入ったんです。

HG:でも、彼女、専業主婦に全く向いてなかったんですよ(笑)。

杏奈:そうかなぁ?

HG:そうだよ。見ての通り外交的で、外に出て人と会うのが好きやし、家庭に落ち着いてるのは向いてないなぁと見ていて思ったんですけど、その頃はまだ仕事も順調で僕が忙しい時期でもあったんで、家にいて支えてもらってたんです。
けど、2009年に僕がプロレスの仕事で怪我をして働けなくなってしまったときがあって、結局1年くらい休業したんですけど、そのときに収入がなくなるわけじゃないですか。
そのときに奥さんが、「よし! 私が稼ぐわ!」と今の仕事のベースになることを始めてくれたんです。
いろいろ初めて、自分で仕事を取ってきたりしているのを見ていて、こういう能力があったのに押さえつけていたんだなぁと反省もしましたね。

杏奈:私自身は、専業主婦だったときもそんなに向いてないとは思わずに楽しんで家にいたんですよ。ゴロゴロできるし(笑)。
でも、彼が怪我をして働けなくなったら、それは家族として、「彼ができないなら私がやらなくちゃ!」と思うじゃないですか?
それはとても自然なことだったから、どちらにしても嫌だったりしたことはないんです。

◆怪我をして、いろいろ乗り越えたときに「夫婦になったな」と感じましたか?

HG:ん~、怪我のときは、情けない想いしかなかったですね。
男としては、「俺に任せておけ」と言って結婚をしたのに、稼げなくなって、逆に働いてもらうような状況になって、迷惑をかけてしまったという想いが強かったですね。
でも、これが独身のときだったら「俺はこのままダメになっていったんだろうな」とも思ったし、奥さんがいて家族がいてくれて良かったなぁと思った瞬間でもありますね。

杏奈:彼はきっと落ち込んだりしてるんだろうなとは思ってましたけど、私は全然彼を攻める気もなかったし、支え合うのが夫婦なんだから、できるほうがやったらいいじゃん! ていう気持ちでしたね。
でも、そういう気持ちになれるのって夫婦の絆があるからだと思うし、そういう意味では怪我をしたことで絆が深くなったとは思います。

HG:ほんとに泣き言ひとつ言わず、嫌な顔もせず、いつも笑ってくれていたので、すごいなぁと思いましたね。
やっぱり、それまでは家庭のなかでも偉そうにしてたし(笑)。ケンカしても自分から謝らなかったり、どこかで「俺は男や!」みたいな威張ってみたりするようなところもあったんですけど、そのタイミングで立場は逆転したというか、奥さんに対して偉そうにできなくなりました(笑)。

杏奈:こんなこと言ってますけど、元々そんな偉そうにしてるタイプではなかったんですよ(笑)。
でも、ケンカしたりするとすぐ謝ってくるようにはなりましたね(笑)。

HG:よく小さいケンカをするんですよ。小競り合いみたいな。そういうときは、どっちも折れないみたいなことも多かったんですよ。
でも、怪我以降は「ごめん」て僕が言うようにしてるんです(笑)。

次回もお楽しみに。
取材、文・上原かほり 撮影・chiai

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