<なんで食べてくれないの?>2~3歳の子どもの食事に悩む親は8割。遊び食べや野菜嫌いへの対策は?
子どもにはなるべくおやつではなくご飯をしっかり食べて、健康でいてほしいと思うのが親の常。毎日のように甘いお菓子やジュースをほしがる子どもに、どのように対応したらいいのか悩むママも多いのではないでしょうか。先日アサヒグループ食品株式会社は、2~3歳の子を持つ20~40代の働く男女500人を対象におやつに関する調査を実施しました。今回はその調査結果から、子どものおやつ事情を深掘りしていきます。
子どもの食事で悩む親は8割以上!
2~3歳といえば自分でできることが増えてくる一方で、イヤイヤ期真っ只中だったり偏食が始まったりと、親も毎日のお世話に疲弊してしまう時期ではないでしょうか。調査で現在の子どものお世話で大変なことを聞くと、「寝かしつけ」(55.2%)が第1位に。「食事の支度」(53.4%)、「歯みがき」(47.0%)が後に続きます。
さらに子どもの食事についての悩みを聞くと、悩みが「ある(85.6%)」と答えた人は8割以上に。具体的には「食べるのに時間がかかる」(43.2%)、「好き嫌いが多い」(39.7%)、「野菜嫌い」(36.9%)、「遊び食べ」(36.4%)といった項目が並びました。
一生懸命手作りした食事を一口も手を付けずに「おしまい」と言われたり、好きなものばかり食べて野菜を食べてくれなかったり。しまいにはお皿ごとひっくり返された経験があるママもいるのではないでしょうか。食事のたびにイライラしてしまい、この時期の子どもの食事は多くの親を悩ませる問題ですよね。
2~3歳の子どもを持つ親が実践する、好き嫌いや野菜嫌いの対策は?
調査では実際に2~3歳の子どもを持つ親に具体的な対策も聞いています。
『なるべく間食でも栄養を摂ってもらい、夕ご飯の量が多くなり過ぎないようにしている』
『「これを食べたらデザートだよ」など、食事を促す会話を意識している』
好き嫌いの多さに対しては、食事だけで栄養を摂ろうと思い込みすぎないようにしている人がいました。補食であるおやつでも栄養補給できると考えると、食事を完食させなければいけないプレッシャーから親も解放されるかもしれませんね。また苦手な食べ物でも積極的に食べられるように励ましたり、デザートの存在を示したりと親子の会話で乗り切っている人もいました。
『細かく刻んで分からないようにしてお肉と混ぜる』
『野菜の名前を覚えさせて、楽しいイメージをつけさせる』
野菜嫌いについては、細かく刻んで野菜の形状や味を分からない状態にするという人がいました。細かく刻まれた野菜をお肉に混ぜたり煮込んだりすれば、子どもも食べやすいですよね。野菜の名前を教えたり歌を歌ったりして、野菜嫌いの自覚を持たせないようにしているという人もいます。
手作りで栄養満点の食事を完食させることよりも大切なこと
『遊び食べをしはじめたら、一旦ご飯を中断して遊ばせる』
『優しくわかりやすく、何がよくないのかを根気よく伝えるようにしている』
また子どもは集中力が持続しにくいので、食事中でも他のことが気になったり、遊び食べをはじめたりするもの。そういうときにはイライラせずに優しく教え諭したり、食事を中断したりして乗り切っているという意見もありました。
筆者も子どもが2~3歳の頃は毎日夕ご飯の時間に悪戦苦闘していました。朝は時間がなく簡単なご飯になってしまうので、夕ご飯だけは手作りで栄養満点な食事を食べてほしかったからです。しかし子どもが食べやすいようにと栄養面も考えて作った夕ご飯も、まったく手を付けずにプイっとそっぽを向かれ……。日頃の疲れもあって「どうして食べないの?」「食べないなら捨てるよ!」とイライラ。
ただ今思うと、栄養を夕ご飯だけで摂らせようと考えすぎていたと反省しています。親がイライラすれば子どもにも伝わり、不機嫌になってますますご飯を食べなくなるという悪循環になることも。食事を完食することよりも、おやつで栄養補給をしたり外食やテイクアウトで手を抜いたりしながら、毎日笑顔で食卓を囲むことのほうが大切だったと感じています。今まさに2~3歳の食事で悩んでいるママは、今回の調査結果を参考に大変な時期を笑顔で乗り切ってほしいです。
文・AKI 編集・有村実歩 イラスト・金のヒヨコ