<問題児、怒る?見守る?>「話を聞かせて」夫の言葉に加害児童が涙。暴力の理由は…?【後編まんが】
前回からの続き。私はサヤ(40)。娘のリエと夫のマサユキと3人で暮らしています。リエは今年小学2年生になりました。1年生のときからクラスも担任の先生も持ちあがりで、慣れた環境なのはいいのですが、気がかりなことがあります。同じクラスのユウトくんがいわゆる「問題児」と呼ばれる子で、暴言も暴力も激しいのです。正直、別のクラスになりたかったと考えてしまう自分がいます。心配しながらも様子を見ていたある日のこと、リエがユウトくんに殴られたと電話がありました。大事にはいたらなかったのですが、学校側とユウトくんの保護者と話し合いをしないと怒りがおさまりません。
娘のリエはユウトくんが怖いとのことで一緒には来れず、話し合いの間は私の母が付き添ってくれています。一連の流れを見て私が感じたのは、慣れているな、という印象でした。担任のミホ先生、そしてユウトくんの母親の謝罪の言葉にウソはないでしょう。しかし、こういった問題に慣れてきてしまって、困っているだけのように見えました。
ユウトくんは、マサユキの顔をじっと見てしばらく沈黙し……震える声で話しはじめます。
ユウトくんは泣き出しました。その涙を見て、私のなかの激しい怒りの感情が、少しずつおさまっていきました。
泣きじゃくりながらのユウトくんの話を聞いたところによると、どうやら昔、家庭で父親が母親に対し、手をあげる場面を目撃した経験があったようです。
その後、ミホ先生とユウトくん、ユウトくんの母親は話し合いを重ね、ユウトくんはカウンセリングを受けることになりました。乱暴な行動は徐々に落ち着き、クラスで笑顔を見せるようにもなったそうです。
リエも、もうユウトくんを怖がることはなくなりました。ユウトくんから、「ごめんなさい」と気持ちをつづった手紙を渡されたのだそうです。リエの目の傷もすっかり治り、心にも傷は残っていないようです。
リエのこともユウトくんのことも、今後を見守りたいと思います。
原案:ママスタコミュニティ 脚本:もえこ 作画・むらみ 編集・みやび