6月は「食育月間」。ユニークなワークショップで楽しく食育
毎年6月は「食育月間」。国や地方公共団体、関係団体などが協力し、食育の国民への浸透をはかるための月間として定められているそうです。ご存知でしたか?
「子どもの食育」といえば「全部手作りするのがよい」とか「ファーストフードはNG」などなど…もちろんすべて一理あるわけですが…さらなるママの頑張りを強要するようなイメージがついてまわりがちです。でもそもそも「子どもの食育」って、人間が生きていくための土台となる「食べること」に関する、知識や習慣を適切に身につけていくこと。食にまつわるさまざまな経験が基本なんですよね。
6月といえば、梅雨の時期。外遊びの機会も減りがちです。子どもが雨で退屈を持て余しそうなら、巷であれこれ開催されている食育ワークショップで楽しく「食」についての経験をさせてみませんか?
子どもにとっての料理は、刺激的な遊び
各地方団体などが主催して、さまざまな食育イベントや取り組みが行われている今の時期。もちろん民間団体が主催する食育ワークショップもたくさんあります。「楽しんでくれるかな?」と不安に思うママもいるかもしれませんが、ママにとっての料理のほとんどが「義務」であるのに対し(もちろんそうではないママもいるはずですが)、子どもにとっての料理は「遊び」。しかも五感をフルに使ってできる、刺激的な遊びです。「何等分にカットする」ことで算数的な思考を使い、「きれいに盛りつける」ことで美的感覚が養われ…と、楽しみながらさまざまな「学び」を自然と得られるのも魅力。
レタスをちぎったり、ホットケーキのタネを混ぜるような単純作業なら2歳くらいからでもできますが、たとえば包丁を使うなどの「危ないこと」をきちんと認識できるようになるのは4歳くらいから。一般的な食育ワークショップは4歳から参加可能、というところが多いようです。
ラーメン作りにイタリア食文化体験も! ユニークなワークショップあれこれ
さまざまな食育ワークショップがある中で、ちょっと変わりダネのいくつかをご紹介。こんな楽しげなワークショップなら、ママだってやってみたくなりますよね。
子どもたちが大好きなラーメン&ギョーザ作りを経験できるワークショップです。主催はあの人気ラーメンチェーン「一風堂」。全国の店舗近辺の小学校であれば応募が可能です。パスタマシンによる製麺・麺あげなど、子どもたちが夢中になりそうな工程も体験できます。小学校5・6年生対象。
誰でも気軽に作れるおむすびを通し、子どもたちの食への関心・素材や自然への興味を引き出すワークショップ。おむすびをひとりで握ることのできる、3歳くらいからが参加可能の目安だそう。学校や自治体・サークルなどで応募できるので、お友達親子を集めて応募してみてもよさそうです。
あのドナルド・マクドナルドが幼稚園・保育園・小学校にやってきて、子どもたちの日常生活に必要なルールやマナーを伝えるプログラムです。食育以外にも「環境」「防犯」といったテーマでの講演も(4つのプログラムの中からふたつ選べます)。小学校低学年向けの食育教室はワークショップ形式で、食べ物のあれこれが学べます(申し込みは幼稚園・保育園・小学校などの団体限定)。
絵本『みつけてアレくん!せかいのたび』(小学館)の作者であるアレッサンドロ・ビオレッティさん&キッズ食育コンサルタントのサゴイシオリさんを講師に迎えた講座です。イタリアの街並みや食文化を、絵本の世界に飛び込むような感覚で体験。ピザトーストのトッピングなど、親子でイタリア気分を丸ごと味わえます。参加可能年齢は4歳くらい〜小学生。開催:6月26日(日)第一部10時〜、第二部14時〜/hue plus(東京都港区)
「次の週末も雨予報…どこにも遊びに行けないな」というときこそ、チャンス! ユニークなワークショップで広がった興味を、次の週末は自宅のキッチンで応用させて…なんていうのもよいですよね。ほかにもたくさんのワークショップが開催されているので、ご自宅の近所で探してみてはいかがですか?