<賢くないヒト>家族思いで仕事もできるけど頭が悪い旦那を尊敬できない……と悩むママに喝!
みなさんは旦那さんのどんなところが好きでしょうか。家事育児を頑張ってくれるところ、稼いできてくれるところ、優しくて穏やかなところなど、さまざまな好きなところがあるでしょう。一方で「ここだけは許せない」ということもあるのかもしれません。先日ママスタコミュニティには「旦那のことを尊敬できない」というタイトルでこんな投稿がありました。投稿者さんは旦那さんのことを嫌いではないものの、ときどき頭の悪さを感じて尊敬ができないのだとか。
『例えば漢字が読めない。一般的な熟語は読めるけど、「伸太郎」という名前をなぜか「のぶたろう」と読んでしまったり。言葉もいまいち知らず、「堪忍袋の緒が切れた」を「堪忍袋が切れた」と言っていたり。
若い頃は頭に浮かんだことがパッと口に出てしまって失言があったし、今も主語がなくいきなり話し始めるから話が分かりづらい。高学歴ではないけど大学は出ているし、仕事も出世している。ただ話しているとガッカリすることが多い。外で話しているときは普通なので、家だと気が抜けて何も考えず話してしまっているのかもしれない。性格はおおらかで私の家族のこともとても大事にしてくれるし、悪い人ではないから、これはもう諦めるしかないのかな?』
漢字や言葉遣い、話す内容など一緒にいるなかで何気なく旦那さんの頭の悪さを感じるという投稿者さん。仕事は頑張ってくれていて家族を大事にしてくれるけれども、そのことが気になって尊敬に繋がらないのだとか。この投稿に対してママたちからはどのようなコメントが寄せられたでしょうか。
仕事をして家族を大事にするなら尊敬に値するのでは?
『うちも尊敬できない。すぐ人を見下す発言をすること。結婚前はそんなことなかったのに年取ったら偉そうになった。自分の親にもすごい物の言い方をするし。会話したくない』
『尊敬なんてしていない。だけど自分にはできなくて旦那ができることは素直に認める。例えば私は手先が不器用だけど、旦那は器用だから細かいことが得意とか、字が綺麗とか』
投稿者さんと同じように旦那さんに対して「尊敬できない」と感じているママからは賛同の声があがっていました。結婚生活が長くなり、旦那さんの性格が悪い意味で変わってしまったケースもあるのかもしれません。また「尊敬はできないけど、自分は不得意で旦那さんが得意なことは素直に認めているよ」というコメントも。「どうしてこんな漢字も読めないの?」と思うことがあっても、別のことで旦那さんに対して「すごい!」と思うことがあれば、投稿者さんも旦那さんを認められるのではないでしょうか。
『頑張って仕事して出世して、おおらかで家族思い。それだけで尊敬できない?』
投稿者さんの旦那さんは漢字の読み間違いや言葉遣い、話す内容に大雑把な部分があるようです。しかし出世するほど仕事も頑張っており、家族のことを大事にしているとも綴られていました。この点に対して「十分に尊敬できると思う」といったコメントもありました。投稿者さんは一つでも気になることがあったら、そればかりが気になってしまうのかもしれません。そのために「尊敬できない」という結論に至っているのではないでしょうか。
そんなおおらかな人だから、神経質なあなたと一緒にいられるのかも
『他人も自分のことも気にならないけど、旦那のことは気になる。つまり旦那は自分の所有物だと思っているのよ。だから至らないところがクローズアップされる』
『言葉を知っていても「いつも上から偉そうに」と思うだけだよ。そばにいて長い関係だからこそ小さなことが目に付くだけ』
旦那さんの漢字の読み間違いや言い間違い、そういった点だけで「頭が悪くて尊敬できない」と感じてしまうのは、旦那さんが不憫かもしれません。「それは許容範囲では?」「旦那さんの至らないところが目に付くのは、自分の所有物だと思っているから」といった意見もありました。旦那さんと長く一緒にいるからこそ、ついつい些細なところが気になってしまうのでしょう。そしてその気になっているところを許すことができず、ネガティブな感情になっているだけかもしれません。
『そういう人だから、あなたみたいなキリキリ怒る人とも暮らしてもらえていると思うけどね。おおらかな人がいいよ』
『うちは高卒で勉強も全くだめ。ただ家事を疎かにしていても何にも言わないし、それどころかありがとうを言ってくれる。私ものんびりタイプだから、旦那じゃなきゃいろいろ怒られて大変だと思う。頭が悪いから浮気とか嘘もつけないよ。ないものねだりだよね』
投稿文を読む限り、投稿者さんは少し旦那さんのことで神経質になりすぎているようにも感じます。自分自身でも「細かいことが気になったらずっと気になってしまうタイプ」と分析していた投稿者さん。しかしだからこそ、旦那さんのおおらかさに助けられている側面もあるのではないでしょうか。他人の細かい部分がいちいち気になって指摘するような旦那さんであれば、それはそれでイライラしてしまうかもしれません。
完璧な人はいない。旦那さんのいいところを見よう
『旦那さんのいいところだけを見るようにするしかないよね。だって最初からなんだもん』
『うちの旦那もそうだよ。まったく尊敬できない。でもそのおかげで私に細かいことを言わないし、優しいし、私の好きなようにさせてくれている。完璧な人はいないと半分諦めている。私も完璧じゃないしね』
『あなたは旦那さん以上に優れているの? 尊敬できないから不幸せなの?』
きっと投稿者さんは旦那さんの優しくておおらかなところが好きで、若いときには少し抜けているところも可愛く思えたのでしょう。旦那さん自身は何も変わっていないものの、結婚生活が長くなり、お互いに年を取ってきたことで投稿者さんが細かく気になるようになってきたのではないでしょうか。昔はなんでもリードしてくれて頼りがいがあると思っていたけど、今は自分勝手で偉そうだと感じてしまう。昔はたくさん食べている姿を愛おしく思ったけれども、今では「食べすぎ!」とイライラしてしまう。そんなふうに長く一緒にいれば、長所が短所に、好きだったところが嫌いなところに感じることは珍しくないですよね。
「自分も完璧ではないし、完璧な人なんていない」といったコメントもありました。旦那さんの些細な部分をピックアップして「尊敬できない」とするならば、投稿者さんも旦那さんから同じように見られてしまう可能性だってあります。お互いがお互いを許容しながら、いいところに目を向けること。それが結婚生活では大事であることがよくわかる投稿でした。投稿者さんも旦那さんのいい面に目を向けると、「頭が悪い」と感じる点も気にならなくなるのではないでしょうか。
文・AKI 編集・有村実歩 イラスト・Ponko