<悪いのはコーチ?子ども?>ちょっとしたキッカケで問題が解消?試合でまさかの事態!【後編まんが】
前回からの続き。私(ユキ)の息子ジョウ(小学5年生)は幼い頃からサッカーが大好きで、今では地域の選抜メンバーに選ばれるほどになりました。地元のサッカー少年団に加入し、私の夫は数年前からその少年団でコーチをしています。そこに学校の問題児(ナイト、セイヤ)が加入。やる気がまったくない2人にコーチが呆れて「練習しないなら帰っていい」と言うと、本当に帰ってしまったのです。その後2人のお母さんからクレームの電話が……。そのことが原因で練習日が減ってしまい、ジョウはとても悲しみます。私は自分にできることはないかと考え、公認アシスタントマネージャーの資格を取得。ある日2人のやる気が芽生えたような気がしたので、アドバイスをして試合への出場を促したのでした。
「ナイトくんもセイヤくんもすごかったね! 2人とも根性があるから、練習すればもっともっと強くなるよ!」私が声をかけると2人は無言で照れくさそうに笑っていました。試合に出るのはきっと緊張したことでしょう。それでも活躍した2人を誇らしく思いました。
「突然すみません。あの、次の試合でこのユニフォームを持ってきてほしいんです。向こうについてから着るので」先日のクレームの件があるからか、少し気まずそうな様子。「ナイトくん、すごく頑張っていますよ。この前の試合も大活躍でした」私がそう言うと、ナイトくんのお母さんの表情がほっとしたように見えました。
やる気がないように見えたけれど、きっとナイトくんもセイヤくんも「何をしたらいいかわからない」「みんなについていけない」「叱られて心が萎縮してしまう」など、いろいろな理由があったのでしょう。
「どうしてあの人はこうなのかしら。どうにかしてくれないかな」と相手のせいにしたり、キツイ言葉で相手を変えようと思うことは簡単です。
けれど、それだけではどうにもならないこともありますよね。私はみんなのために行動ができて本当に良かったと思っています。
2人が加わって、より楽しい少年団になればいいなと心から思っています。
原案・編集部 脚本・物江窓香 作画・魚師 編集・塚田萌