<教えて!>PTA役員は大変と聞くけれど具体的に何が負担?仕事できる人でも苦戦することは……
みなさんの学校にはPTA活動がありますか? なかには、PTA活動はすでに廃止されている学校もあるかもしれません。学校と地域、家庭が連携して子どもたちのために行うボランティア活動「PTA」。「保護者の負担が大きい」と耳にする機会もあることでしょう。ママスタコミュニティにも、あるママからこんな投稿が寄せられました。
『PTA役員ってそんなに大変ですか?「大変だ。大変だ。行きたくない」なんてよく聞きます。具体的に何が大変なのでしょうか? 役員やった方、体験談を教えてください』
投稿者さんはPTA未経験者。PTAのなかでも役員になると活動が大変だと聞き、一体何が大変なのか分からず投稿したようですね。PTAには各学校でさまざまな役回りがあります。なかでも会長、副会長、書記、会計といった役員になると、活動範囲も広く、負担が大きいイメージを持たれている人も少なくないでしょう。実際のところ、PTA活動は何が大変なのでしょうか? PTA経験者のママたちから続々と声が寄せられましたので紹介します。
人付き合いが面倒!
『やることが大変っていうより、他のママと会うのが嫌だった』
『会合の前後に「ランチしない?」となるのが面倒くさい。でも子ども同士で家の行き来があり、お世話になっているのでなんとかこなす』
『単なるボランティア仕事の一つなのに、まるで罰ゲームみたいに他の保護者の面倒をみたり文句言われたりするから』
『今まで出会ったことがない価値観をお持ちの保護者とのやり取りが辛い。平気で嘘を付いたり、ドタキャンしたり』
活動内容が大変というよりも、「人付き合いが面倒」といった声が複数寄せられました。PTAでかかわる人は、自分で選ぶことができません。子ども同士が同じ学校に通う保護者と行う活動だからこそ、厄介な部分もあるでしょう。ウマの合わない人と一緒に活動せざるを得なくなれば、ストレスの元になりそうですよね。しかも子ども同士が仲が良かったり、地域とのつながりがあったりするため、何か誘いを受けたら、むげに断ることもできません。活動自体にストレスを感じるというよりも、人付き合いで気疲れをしてしまう点はありそうですよね。
時間的な拘束が大変!
『仕事が休みにくい職種の人は大変かも。平日の昼間に運営委員会とかもやっていて、頻繁に欠席すると睨まれる』
『毎月夜に時間作って出掛けるだけでも憂鬱だったよ。それまでに仕事切り上げて家事を済ませて子どもたちを留守番させ、真っ暗闇の中、歩いていくのは恐怖だったよ』
『仕事していたら休むことになるし無料で一日分の給料がなくなるのが嫌だった』
また「仕事との両立が大変」といった声も複数寄せられました。PTA活動では、会合やイベントの手伝いなどが平日に実施されることもあります。なかにはPTA活動のために仕事を休まざるを得なくなり、給料が少なくなってしまった人もいました。今は共働き家庭も増えているため、仕事をどうしても休めず、活動に参加できない人もいるでしょう。そうすると専業主婦の保護者にしわ寄せがきてしまい、一部のメンバーから不満の声が上がることも。PTA自体が時代に合わなくなっているといった側面もあるようです。
大変かどうかは役員メンバーによる
『本部役員をやっているけど、私の前の人たちがPTA改革で必要ない仕事はなくしてくれたからめちゃくちゃ楽だった。集まるのも月1回あるかないかだし、もし出席できなくても誰も責めたりなんかしないし』
『娘が小学生のときに、PTA本部の会計を2年やったけど、そんなに大変ではなかったよ。会長は男性だったけど、副会長も書記も率先して動く人たちだったし、メンバーが良かったからだと思う』
『ほんとメンバーによるよ。みんなができることをお互いがんばろうといった雰囲気なら助け合える。ダメ出ししたり責めたりする人と一緒ならストレスでしかない』
『下部組織の部長と副部長を何回かやったけど、最低限やることはやりますで全員が協力的ならなんとかなるよね。何もできません・やりませんという人が一人でもいたら面倒』
さらに、「PTA活動の大変さはメンバー次第」といった声も複数寄せられました。前向きに協力し合って行えるメンバーが集まると、そこまで大変には感じにくくなるとのこと。メンバーに恵まれていると、むしろ部活動のような楽しさがあり、「やってよかった」といった満足感を味わえる活動でもあるようです。
一方、メンバーのなかに非協力的な人や活動自体にネガティブな人がいると足並みが揃わず、苦労してしまうことも。本来は、誰が参加してもストレスなく行える活動であることが理想ですが、現実はうまくはいきません。それだけPTAは個人に依存している活動だともいえるでしょう。
今回寄せられたママたちの声をまとめると、活動自体ではなく、PTAの構造や、個人に依存した活動形態にストレスを感じる人が少なくないようです。もし仕事との両立が難しい場合は、無理のない範囲で自分にできることを引き受け、協力していくといいのではないでしょうか。そして、他のメンバーへの負担が少なくなるよう配慮しておく姿勢も大切です。
なかには理不尽なこともあるかもしれませんが、そんな状況も前向きな気持ちで取り組めば、面倒な活動が意外と面白い活動に変わっていくかもしれません。せっかくPTAに参加するのであれば、任期を終えたときに「やってよかった」と思えるように前向きに活動してみてはいかがでしょうか。
文・安藤永遠 編集・海田あと イラスト・加藤みちか
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