<離婚する?復讐する?>「うまれてくる子に私の名を!」憎しみで心がドロドロに……【第5話まんが】
前回からの続き。私(ナツキ)は、夫のトモヤと2人暮らしをしています。トモヤとは高校の同級生。私たちは高校時代に一度、新しい命を授かりました。しかし、どうしても「産む」という選択をすることができなかったのです。それでも私たちは交際を続け、社会人になってから結婚。幸せに暮らしていましたが、どれだけ望んでも子どもを授かることはできませんでした。いろいろな葛藤を乗り越え、40歳を過ぎた頃、10年以上続けた妊活に終止符を打ったのです。これからは2人で生きていこう。そう思っていた矢先、トモヤから「好きな人ができたから離婚してほしい」と切り出され、さらに相手の女性の妊娠を告げられます。私は憎しみで、はらわたが煮えくり返りそうでした。
「これからずっと、2人で生きていこう……」
あのとき誓い合った想いが、もはやトモヤにはないということは明確でした。もうトモヤは私のところに戻るつもりはないのでしょう。
絶対に許さない。離婚なんてしてやるものですか。
トモヤとの離婚はもう仕方ないとしても……彼の子どもが誕生することが何よりも許せない。
そこを阻止することを最優先に考えた方が良いのかもしれません。
でも……「子どもを堕ろす」ことは、トモヤだけの一存で決められるものではありません。相手の女性がそれを拒否すれば、成立することはないでしょう。
それならば、産まれてくる子どもの名前を「ナツキ」にさせようか。子の名前を呼ぶたびに自分たちが犯した過ちを思い出すといいわ。
私の心の中は、ドロドロとした負の感情でいっぱいでした。
私に子どもを諦めさせたトモヤと義両親。
彼らが幸せな生活を手に入れようとするのは絶対に許さない。
そのためにいろいろな方法を考えました。
客観的に見れば良くないことだということは分かっています。
そんなことを考えている私の顔が、どれだけ醜いものかということも分かっているのです。
自分自身がどんどん悪い方向へ行っていることを自覚しつつも、今の私はそれくらい憎しみの感情でいっぱいだったのでした。
私をこんな風にしたのは、あの人たちです。
私は悪くない……絶対に……。
そう自分に言い続けるしかないのでした。
原案・ママスタコミュニティ 脚本・渡辺多絵 作画・よし田 編集・石井弥沙