妊娠中にドン引きした「ママ友の洗礼」とは?
ママ友は未知の世界としか思っていなかった私。そんな私が妊娠し、両親学級に参加したり、マイナートラブルで入院したりした際、強烈なママ友に出会ってしまいました。
その洗礼を受けた話をご紹介したいと思います。
はじめての両親学級
某医療センター。そこは高齢出産ママの集まる病院として有名でした。当時私は37才で、確か母子手帳に「マル高」(=高齢出産)のハンコを押されたような気がします。
体調が良かった時期だったので、危機感もなく何も考えずに両親学級に参加。そこで、「6人ずつの班に分かれて、話し合ってください」というテーマがありました。近くの席のママさんたちと6人のグループになってみると……37才の私は、上から5番目。私以外の4人が40才以上の初産だったのです。そのうち1人が立ち上がり、いわゆるボスママのように仕切り始めました。
なるべく目立たないようにしていたのに「ハイ!あなた次発言して」「それ違うんじゃないの」などと言われ、
(ひゃー! この先子どもが生まれて、子ども同士が仲良くなってしまったら、こういうママと何年間もお付き合いしなければいけないのか……。)
と軽いショックを受けていました。ちなみに1人だけ20代のママは、発言もできずドン引きしていました(笑)。
入院中にも洗礼
そんな私はマイナートラブルで2週間安静と診断され、入院することになりました。そして……6人部屋の中にも、あの苦手ママがいたのです! 双子を妊娠中で入院期間が長く、既にその部屋の主となっていました。皆がカーテンを開けているのに私だけ閉めているのもどうかと思いオープンにしていると、まずは質問攻め。私の仕事について。旦那さんの仕事について。なぜ入院したのか。根掘り葉掘り。そして聞いてもいないのに、同じ部屋のみなさんの情報を全部教えてくれました。
「は〜」とため息の出る初日でした。
そのママはなんと、隣の部屋と、隣の隣の部屋の入院ママの情報まで持っていました。「あの人は多胎妊娠で一人諦めなければいけないけど決断できない」「あの人は病室のテレビ代がもったいないからワンセグ(古!笑)で見ている」「あの人の旦那さんの職業は……」などといった話。ため息の出る日々は続きます。
いらない情報提供&過干渉
さらに私が売店でペットボトルのお茶を飲んでいたら「廊下に、氷コーナーありますよ。あそこで氷水とか飲めますよ。毎日ペットボトルって無駄じゃないですか?」と始まった過干渉。どうするかは自由ではありますが、お向かいのベッドの人に監視されていると思うと気持ちはよくない。ほっといて、と言えない自分がいました。ここでも「ママ友にこういう人いたらどうしよう」と暗い気持ちになりました。
そんなこんなでなんとか2週間強の入院を終えることができましたが、そこで終わりではありませんでした。退院後もメールや年賀状が届きます。「子連れで会いたいですねー!」なんて言葉を添えて。本来、あまり不義理なことはしたくない性分で、苦手な方にもいい顔をしてしまいがちなのですが、そのとき初めてスルーをしてしまいました。その後引っ越してだんだんと連絡が途絶えることに。心の中では申し訳なかったのですが、ほっとした自分もいました。
教訓
強烈ママ友の洗礼を受けた私は、その後、慎重にママ友を増やしていきました。その中で得た教訓です。
【教訓】
・第一印象が良くても、どういう人かまだわからないので必要以上に親しくしない
・連絡先(電話、メール、LINE、その他SNS)は極力最初の段階では教えない
・仕事の話をうっかりしない
・ブログなどを読まれている場合もあるので注意
ママ友には助けられるし、いい出会いもたくさんあります。でも始めは慎重に。価値観が違いすぎると、お互い大変です。
文・編集部 イラスト・藤森スズメ