<義母の介護で家族バラバラ>「イラッとした」子どもたちの本音に触れ……反省と決意【第9話まんが】
前回からの続き。私(リエ)は、夫(ツヨシ)と2人の子ども(サクラとハルト)と暮らしていました。5年前に義父が亡くなり、ツヨシは義母のサポートをするため義実家で暮らすようになりました。それは私たち家族を守るための選択でもありました。しかし義母が亡くなりツヨシが自宅に戻ってみると、子どもたちの反応は想像以上に冷たいものだったのです。子どもたちとの時間は二度と戻らない。そのことを実感したと涙ながらに話すツヨシ。私たち夫婦は、今度こそ子どもたちの気持ちに寄り添っていこうと決めたのです。
私たちは子どもたちに頭を下げて謝りました。そして私は言葉を続けます。「でもね、パパ、家にはいなかったけど、一生懸命あなたたちの生活を支えてくれていたことは事実なのよ? サクラもハルトも自分の好きな進路を選べているのは、パパが頑張って働いてくれているからだってことは、覚えておいてね」ずっと黙って聞いていた子どもたちは、私の言葉に小さくうなずいたように見えました。ようやくサクラが口を開きます。
「5年くらい経てば、また話せるようになるかもね」サクラは少し照れたようにそう言い、部屋に戻っていきました。すると今度はハルトが……。
「来週、隣の中学で練習試合あるから! 試合終わった後に、いろいろ言ってくんなよ!」ハルトもそう言い残し、部屋に戻っていきました。子どもたちの言葉を聞いたツヨシは感無量といった面持ちでたたずんでいます。するとしばらくして、サクラがリビングに戻ってきました。ツヨシに向かって手を差し出します。「ちょっといい?」
ツヨシも私も、子どもたちに自分たちが至らなかったことを謝りました。ツヨシは確かに義母にとっては最高の息子だったでしょう。しかし子どもたちにとっては、決して「いい父親」ではなかったのです。子どもたちの未来はこれからも続きます。
ずっと一緒にいられる子ども時代は過ぎようとしていますが、これからいくらでも挽回するチャンスはあります。今度こそしっかりと子どもたちに寄り添い、父親としての役割をしっかりと果たしてくれることを願っています。
原案・ママスタコミュニティ 脚本・渡辺多絵 作画・猫田カヨ 編集・井伊テレ子