<義母、距離つめすぎてムリ>義母からの嫌味→夫へ告げ口 抜け出せない悪循環ループ【第5話まんが】
前回からの続き。私(ヒトミ)は夫のテツヤと新婚夫婦です。夫の住んでいる地域では、長男が親と同居することが珍しくありません。さまざまな条件を出しつつ、私は夫と義両親と4人で同居生活をはじめることにしたのです。義母との関係も最初は良好で、このまま適度な距離感で暮らしていけるのかな……そう思っていました。しかし義母は「料理を教えてあげる!」「畑仕事を手伝って!」など、どんどん距離をつめてくるのです。私は義母に対してハッキリと線引きをすることを心がけるようになりました。しかしそのことを面白く思わない義母は、さらに私への干渉を強め、義母から発せられた嫌味を私が夫に相談すると、夫は義母を責める……。そんな悪循環を繰り返していくうちに、私は徐々に疲れていったのでした。
義母と私の関係は日に日にギスギスしていきました。
少しの休憩時間にコーヒーを淹れにいっただけで、おつかいを頼まれたり、それを断ると小言を言われたりするので、さすがの私もカチーンとくることたびたびなのです。
「母さん! この前も言ったけれど、日中にヒトミに用事を頼まないでよ! 休憩時間にいちいち用事を頼まれちゃ、ヒトミだって休んだ気がしないだろ?」テツヤは私が義母のことを相談するとすぐに、解決のために、私たちのあいだにはいって仲を取りもとうと努力してくれます。
これまでの人生で、私は他人と喧嘩をしたこともなかったし、それなりに穏やかに生きてきたつもりでした。それなのに……徐々に「義母」という存在すら、疎ましくなってきてしまったのです。たしかに、なにがあっても私を最優先にして、守ってくれるテツヤには感謝の気持ちでいっぱいです。だけど、やっぱりそれだと義母はよく思わないだろうし、息子が嫁の肩ばかりもつのは面白いものではないでしょう。
しかし、同じ家に「他人」と暮らして、逃げ場のない状況下。これ以上どう頑張ればいいか、私には分かりませんでした。ある晩、私は寝る前に夫に思い切って言ってみることにしました。「同居……やめられないよね?」
今さら後悔しても遅かったのです。同居をはじめる前に、もっと慎重に考えるべきでした。穏やかな性格だとか、他人と揉めたことがないとか、自分を過信し過ぎていました。穏やかに生きられるように、自分で自分の環境を整えていただけだったのです。
義母との関係がぎこちなくなっても、同じ家では距離を取ることも関係を断つことも難しい。そんな日々を過ごしているうちに、「義母」という存在すら無理になってきてしまっている私がいました。
しかし夫の気持ちも分かるのです。リフォーム代を全額出して貰っている以上、そう簡単に「別居したい」とは言えません。それでもこのまま義母のことを「イヤだな」と思い続けて暮らしていく未来に、私は希望を見出すことはできませんでした。
原案・ママスタコミュニティ 脚本・渡辺多絵 作画・よし田 編集・石井弥沙