<わが子に劣等感……!>口癖を指摘され「相手も疲れるはず」もしや、気づかれてる!?【中編まんが】
前回からの続き。私(マイ)には小学2年生の息子リョウタがいます。リョウタには幼稚園からの親友アキラくんがいます。それぞれ別の小学校に入学した後も、私はアキラくんのママ・チズルさんに連絡を取り、休日に予定を合わせて一緒に遊んできました。しかし最近はアキラくんがサッカーチームに入り、連絡しても遊べないと言われることが増えてきたのです。アキラくんと遊べず落ち込むリョウタを、私は代わりに実家へ連れていくことにしました。
アキラくんはリョウタにできた初めての親友。幼稚園に通っていたときはそれがとても嬉しくて、母にもよく話していたのです。ママ同士も仲良くしていたはずなのに、最近はチズルさんの話を聞くとなんだか疲れてしまいます。母の問いかけに答え、リョウタが言いました。
熱心にサッカーに取り組んでいる様子のアキラくんと、習い事のスイミングすら面倒くさがっているリョウタ。アキラくんならきっと上手にこなすだろうし、取り組む熱意もずいぶん違うことでしょう。つい比べてしまい私はつぶやきます。
母に伝えたのはそれだけでした。でも娘のことはよく理解しているのでしょう。母は唐突に言いました。
「うん、ママ、すぐ『いいな』って言うよね! 知ってる!」リョウタの無邪気な反応に、母は苦笑いします。
「お母さんはね、小さい頃からナオおばちゃんに『いいな、いいな』って言ってばかりだったのよ」驚きました。私はそんなに姉(ナオ)をうらやましがっていたのでしょうか。でも母に言われて子どもの頃からの思い出を振り返ると……。
「知らなかったの? ママの口ぐせ、『いいなー!』だよ!」リョウタの発言に母は大笑いしました。そしてひとしきり笑った後、私に向かってこう言いました。
優秀なアキラくんを育てているチズルさんを、私はうらやましいと思っているのでしょう。アキラくんの出来のよさに、つい心のなかで「いいな」が出てしまうのです。だからチズルさんの話を聞くと疲れてしまうし、フェードアウトしたいと感じているのかもしれません。チズルさんは決して鈍い人ではありませんし、もし私が「いいな」と思っていることを察していたら……。母に諭されて、私は自分の気持ちを見つめなおしたのでした。
原案・ママスタコミュニティ 脚本・もえこ 作画・なかやまねこ 編集・井伊テレ子