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【QuizKnock伊沢拓司さん】卒業特別イベントでクイズ対決!新中学生へ伝えたいこと

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東大クイズ王・伊沢拓司さんが中心となって運営する、エンタメと知を融合させた知識集団「QuizKnock」が、2024年3月東京都の目黒区立八雲小学校を訪れて、子どもたちと一緒にクイズ大会を楽しむイベント「QK GO」を開催しました。「QK GO」は、知ることや学ぶことの楽しさをより多くの人に伝えていくことを目的に全国の学校を無償で訪問するプロジェクト。いつもは中学校、高校が対象ですが、卒業シーズンを迎えた今回は「卒業記念イベント」ということで、小学6年生に向けて特別開催されました。クイズというと、一見エンターテインメントのように思えるかもしれませんが、実はここには教育の要素が盛りだくさん! 「この春、中学生になる子どもたちに伝えたい」という、伊沢拓司さんからのメッセージも一緒にお届けします。

ひっかけ問題に注意したはずが……?

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イベントでは、さっそくクイズ大会がスタート。子どもたちと先生が一緒にチームを組み、タブレットを使った選択クイズに挑戦することに。その際、伊沢さんから重要な3つのポイントが紹介されました。

1.仲間を褒め合う
2.選択肢を慎重に確認する
3.ひっかけ問題に気を付ける

最初の問題は「日本に県はいくつある?」でした。一見、簡単そうな問題ですよね。いきおいよく「47!」と答えてしまいそうになるかもしれませんが、問題は「県」であって「都道府」は含まれません。クイズを始める前に伊沢さんから説明があったように、ひっかけ問題には注意したいところですね。ひっかけ問題だと気づいたものの一度選んだ選択肢を変えられない校長先生と児童チーム、残念ながら得点ならず……。

クイズ王にクイズを出題!

ここまでは伊沢さんからのクイズに答えていた子どもたち。すると伊沢さんから「みんなが知っていることで、僕だけが知らないこともあるはず。そんなクイズがあると、より気持ちがいいよね」と提案があり、今度は子どもたちがクイズを出すことに。

問題:ルイージマンション3の発売日はいつ?

子どもたちそれぞれが問題を考えるなか、ある一人の児童が出題したのは「ルイージマンション3の発売日はいつ?」という問題。伊沢さんは「ルイージにちなんでいるから、ルイージで6月12日……違う?」と、難問に唸る場面も。児童から「正解は、10月31日(ハロウィーン)でした。オバケがたくさん出てくるゲームだから」といわれ、伊沢さんは「あまりにもいい問題でびっくりしました」と、笑顔で答えていました。

クイズが強くなるコツは?

子どもたちからのクイズを受けて、伊沢さんから小学6年生に向けてメッセージが送られました。
伊沢さん:クイズが強くなるコツは好奇心! あとはいかに面白がる力を持てるか。好奇心を持って、深くまで面白がれば、みんなだってクイズ王に勝つことができます。あとは、「本当かな?」と疑うことかな。テレビに出ているクイズ王だからといって、言っていることが正しいとは限りませんから。

つい自分よりも賢い人が話すと、すべてそうなのかと受け取ってしまいがち。だけどしっかりと自分で調べて、そのうえで判断することが大事ですね。

小学校を卒業する生徒たちへ伝えたいメッセージ

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この春、小学校を卒業し中学校へと旅立つ子どもたち。イベントの後半では、伊沢さんから、最終問題の出題とクイズつき卒業お祝いカードが贈呈されることになりました。伊沢さんからは「僕がみんなに贈りたい言葉は“好奇心”。なんでも面白がって、面白いと思ったことを大事にしてください。ご卒業おめでとうございます」と、メッセージが送られました。

イベントに参加した子どもたちの感想は?

今回小学校のイベントに「QuizKnock」を呼ぼうと呼びかけたのは、6年生の担任の先生。以前から「QuizKnock」が好きだった先生は「QK GOの応募フォームの文面を子どもたちと一緒に相談して、応募しました」と教えてくれました。イベント終了後、参加した子どもたちからはさまざまな感想が寄せられました。

『伊沢さんが言っていた好きなことをやる、面白がる力が大切だと改めてわかった。効率だけを追い求めるのではなく、好きなことを突き詰めることが大切だと思った』

『スマホの使い方を巡って親に怒られた。使い方は自由だし、ゲームは将来役に立つことがあるかもしれないと伝えたい』

『将来の夢はITエンジニア。プログラミングにはまっていて熱中しすぎて怒られることもあるけど、夢中になれることが見つかってよかった』

伊沢さんからのメッセージは、しっかりと子どもたちに届いたようです。

楽しいから始まる学びを届ける

最後に、伊沢さんからのメッセージをお届けします。

伊沢さん:“楽しいから始まる学びを届ける”ことが、僕ら「QuizKnock」の使命です。知るということに能動的になってほしい。クイズや楽しいコンテンツを通して、もう一歩踏み込んで調べてほしい。楽しむこと、調べること。この体験をくりかえすことで、知ることへのハードルを下げていきたい。子どもたちの対応を通して僕たち自身も学ぶことができたら理想です。

クイズと学びが同時に楽しめた今回のイベント。子どもたちが学びに対するハードルを下げ、好奇心を伸ばしていけたらいいですね。

QuizKnock伊沢拓司さんへの質問「ゲームに没頭するよりも勉強したほうが将来役立つ」は本当?

取材、文・間野由利子 編集・荻野実紀子

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