【フリマアプリ専門家に聞く・第4回】ブランド品をフリマアプリで買う場合、偽物をつかまない方法は？
前回からの続き。フリマアプリをのぞくと、新品で買うよりもずっと安い価格で商品が揃っていることに驚きます。物価高が続く昨今で、なかにはブランド品を出品して家計の足しにする人もいるようです。そのようなブランド品を買うときには、何に注意すればよいのでしょう？ そこで今回も楽天が運営するフリマアプリ「楽天ラクマ」の奥岡古都子さんに、「ブランド品を買うコツ」詳しく教えていただきました。
フリマアプリで購入する際の基本。商品・出品者の評価・本人確認をチェック
――フリマアプリには価格が安く設定されている中古品がたくさん出品されていますね。購入する際の注意点はありますか？
楽天ラクマ 奥岡古都子さん（以下、奥岡さん）：まずは出品されている商品をきちんとチェックしてください。たとえば洋服ならば、サイズや色、ブランドのほかに、傷や汚れなどのダメージの有無も確認しましょう。出品者さまによっては商品説明や写真の情報が少ない場合もあります。そのような場合は、コメント欄を利用して相手に質問することができます。質問を投げかけることを遠慮する購入者さまもいらっしゃいますが、さまざまな確認方法で商品について納得してから購入するのが鉄則です。
――商品以外にもチェックするポイントはありますか？
奥岡さん：出品者さまの取引評価を確認しましょう。過去の評価の数が多い出品者さまはそれだけ取引の経験がある方ということですし、ネガティブな評価が相対的に少なければ、スムーズな取引ができると考えてよいでしょう。ただフリマアプリを使い始めて間もない方は評価の数も少ないので、それだけで判断するのが難しい場合もあります。その場合はプロフィールを見て、どのような方なのかを確認してください。「フリマアプリ初心者です」「子どもがいてすぐに対応するのは難しいです」などの記載があれば、それを踏まえた上で取引ができます。
もう一つチェックしてほしいのは「本人確認」を済ませているかどうかです。楽天ラクマでは、運転免許証やマイナンバーカードなどの公的な身分証明書を使って「本人確認」をし、その方が確かに存在することを証明しています。
ブランド品を購入する際の注意点は？
――値段の高いブランド品を買う場合にチェックすべき点はありますか？
奥岡さん：高級ブランド品なのに販売価格が安すぎる場合には、商品の状態が極端に悪いなど、何かしら理由があることが多いです。楽天ラクマでは24時間365日のパトロール体制で商品をチェックしていますが、中には模造品の可能性もありえます。価格が安ければお得な買い物のように思えますが、逆に注意が必要ということです。また写真が鮮明でなかったり、実物の写真を掲載せずネット上の画像を使っていたりする場合もあります。このような場合には出品者さまに問い合わせて、実物が鮮明に写っている写真を確認させてもらいましょう。対応していただけない場合には購入を急がない方がよいこともあります。
ギャランティカードなど、各ブランドが「本物の証明」としてつけるものが付属されているかどうかも確認したいですね。
――証明がない場合は、中古品の購入をやめた方がよいのでしょうか？
奥岡さん：楽天ラクマには、KOMEHYO さまに無料で検品してもらえる「ラクマ鑑定サービス」がありますので、そちらをご利用いただくことも可能です。さらにラクマの審査をクリアした「ラクマ公式ショップ」があり、ここでもブランド品が出品されています。こちらの商品はそれぞれのショップできちんと鑑定を済ませていますし、お店によっては返品を受け付けていますから安心して購入ができると思います。
編集後記
フリマアプリを利用する際は、信頼できる出品者を見極めて購入することが大切だということがわかりました。あわせてブランド品を購入する際は「本物であるかどうか」の確認も必要ですね。
楽天ラクマ 奥岡さん、KOMEHYO岩田さんのお話から、不用品の販売、買取は無理をすることなく、自分のペースで上手に活用していくのがベストだと感じました。
【聞いてみたい！】バスケットボール河村勇輝選手や、お金・教育その他の専門家インタビュー
取材、文・川崎さちえ 編集・すずらん イラスト・Ponko
