<夫婦間でGPSってアリ?>世代間ギャップ?実用性を重視した使い方「GPSは時短」【後編まんが】
前回からの続き。私はハルナ。現在、都内で8歳の男の子の子育てをしながらとある分野の講師業をしている36歳です。先日、講師業のセミナーが都内であり、終了後に各地域で活躍する同業の仲間と食事する機会がありました。そこで講師仲間の1人・リカさんが夫婦で位置情報共有アプリを使っていることを知りました。
私にとっては衝撃的だったのですが、リカさんにとっては当たり前のことよう。隣の席に座っていたカオリさんも私と同じ価値観だったようで、二人で思わず顔を見合わせてしまいました。
私が苦笑いをしていたら、それに気づいたリカさんが不思議そうな顔をして「もしかして変なんですかね?」と、聞いてきました。私たちは慌てて否定をします。
私はリカさんに「リカちゃんは、旦那さんに自分の行動を知られるのは嫌じゃないの?」と聞きました。リカさんは「ぜんぜん平気ですね。別にやましいことをしてるわけじゃないので」と、あっさりした口調で答えました。するとカオリさんも……。
「で、でもさ、今もGPSでここにいるはずなのに姿が見えないって……まるで本当に仕事仲間と会ってるのかチェックされてるみたいって思っちゃわない?」と、一番気になっていたことをリカさんに聞いてくれました。
私は正直、リカさん夫婦の価値観にとても驚かされました。自分にとっての"あり得ない"が誰かにとっての"当たり前"ということだってあるのだなと学びました。たしかにリカさん夫婦が位置情報を共有することに納得しているのであれば、他人である私たちがとやかく言うのはお門違い。私は喉まで出かかった「あり得ない!」という言葉をグッと飲み込むことにしました。すると……。
ミナコさんも「ちなみに私も夫に位置共有アプリ入れてます」と教えてくれました。
位置共有アプリの使い方を聞いて、そんな使い方もあったのかと目から鱗でした。たしかに少しの時間でも惜しいときにいちいち連絡をとるのは面倒ですし、返事を待つ必要もない。そういった目的であれば、忙しい時間がより無駄のないものになりそうです。
夫婦にはさまざまなカタチがあります。自分たち夫婦の価値観にはないことでも、他の夫婦からすれば普通だということもよくあるはず。今回の私がまさにそうでした。しかし大切なのは「本人たちが納得しているかどうか」ということ。当の本人たちが納得して幸せにしているのなら、他人が口を出すことではありません。あのとき「あり得ない」と否定しなくてよかったです。自分の価値観にはなかった位置情報を共有しながら幸せそうにするリカさん夫婦を見ていて、なんだかそう思ってしまった私なのでした。
原案・編集部 脚本・ふみまる 作画・Ponko 編集・横内みか