<亡き夫の裏切り……>夫の死と不倫発覚でボロボロ。寄り添ってくれたのは……義両親【第3話まんが】
前回からの続き。私(ハルカ)は夫のマサシと5歳のアン、2歳のシュンとの4人家族で暮らしていました。義両親は車で30分ほどの距離に住んでいて、早くに母を亡くした私を本当の娘のように可愛がってくれました。しかし夫は持病の悪化がわかると、あっという間にこの世を去ってしまったのです。あまりに突然のことで、葬儀中も夫の死をなかなか実感することができません。すると夫の葬儀に「夫の不倫相手」だという女性が現れました。彼女から突き付けられた証拠の数々には私の知らない夫の姿が……。その後、憔悴しきっていた私に代わり、兄や義両親が不倫相手と交渉しカタを付けてくれたのでした。
私はしばらく茫然自失の状態でした。マサシが使っていたスマホを見ても、不倫相手とのやり取りは全く残されていません。写真なども見つかりません。会社の同僚などに聞けば真相は分かるのかもしれませんが、これ以上マサシの裏切りを明白にする気力は私には残っていませんでした。そんななか、まるで抜け殻のような私を支え続けてくれたのは義両親だったのです。私のことを気にかけ、子どもたちを積極的に外へ連れ出すなどしてくれていました。
「私たちに……あなたのお手伝いをさせてくれないかしら?」「ハルカさんが望む形でいい。どうか、愚息の代わりにあなたを助けさせてもらえないだろうか」そう言って義両親は、私に頭を下げました。確かにマサシのしたことは許せません。けれど義両親は……。自分たちも最愛のひとり息子を亡くして悲しいのに、その辛さを私に見せることなく、私たち親子を支え続けてくれています。この人たちは信用できる……私はそう思いました。
間もなく私は子どもたちを連れて、義実家の近くに引っ越しました。父親が亡くなり気持ちが不安定になっていた子どもたちも、優しい義両親がすぐ近くにいてくれるおかげでだいぶ元気を取り戻し、次第に笑顔も増えていきました。誕生日やクリスマス、年末年始などの季節の行事も、義両親と一緒にお祝いしました。マサシの不倫への罪悪感からかもしれませんが、義両親は私に一生懸命寄り添ってくれようとしたのです。
マサシの急死に加え不倫問題まで発覚して、私は失意のどん底でした。何を食べても美味しくないし、何を見ても心が動くことはありません。そんな私を支え、子どもたちの面倒を買って出てくれたのが義両親だったのです。もしかしたらマサシの不倫の罪を親として償おうと思っての行動だったかもしれません。けれど私は、そんな義両親の支えがあったからこそやってこられたと思っています。子どもたちが父親の死から立ち直ることができたのも、義両親がずっとそばにいて励まし続けてくれたおかげ。義実家の近くへ引っ越した私たちは、いろんな意味で以前よりも距離を縮めて生活をしていたのでした。
原案・ママスタコミュニティ 脚本・渡辺多絵 作画・りますけ 編集・井伊テレ子