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ママの応援が子どものプレッシャーに。我が子に適した「ガンバレ」の量

小さい頃、子どもはよく転びます。
どう対応するのかは、人それぞれ、大きく二つにわかれます。

すぐに泣いてしまう子、甘えてしまう子には「痛くない、痛くない!」とあえてスルーで対応するママもいるでしょうし、転んだ瞬間、泣こうかどうしようか周りの雰囲気を確認している子どもには、すかさず「わあ、痛かったねえ」と共感してあげることで、満足してスっと立ち上がる場合もありますよね。

ママたちはたいてい、他の誰よりも我が子と一緒にいる時間が長く、我が子のことを一番よく知っている。どの言葉がその子の気持ちに一番マッチするかわかっている。
……少なくとも本人よりは、という注釈付きで。

ガンバレ!or ガンバラなくていい?

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月日は流れて小学生ともなると、親のサポートは多岐に渡ってきます。
勉強、スポーツ、ピアノ、英語……途中で「やめたい」と言われたり、やる気のないオーラを見てしまったり。
そんなとき、あの頃転んだときの対応のように、その子にマッチしたケアが必要になってきます。

「みんなやってることなんだから、できるわよ!」
「あなたならできる!」
or
「そうだねえ、たいへんよだねえ、◯◯にはむいてないかもね。わかるわかる」
「そんなに大変ならやめることもできるのよ」

「ガンバレ」の量

極端な例ですが、時々「成績のことを言われてカっとなった」といって子どもが親に暴力を、時に殺人までおかしてしまう事件がありますよね。成績のことを言っている親は「あなたのためよ」と応援し続けていたつもりです。その「ガンバレ」の量が多すぎたとき、子どもにとっては自分がつぶされるほどのプレッシャーになっている場合があるのでしょう。そしてこれまた極端な例ですが、感情を外に出せないなど性格もあいまって自分の存在があやうくなった時、「自殺」「殺人」を選んでしまう子もいるのかもしれません。そこまでいかなくても心を病んでしまう子もいます。
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ではなぜ「ガンバレ」の量が多くなりすぎるか。

そこに「あなたのため」プラス「自分の安心のため」が乗っかっているからではないでしょうか。

過大評価と過小評価

幼い頃に「痛くない、痛くない」と言われて立ち上がることができた子、「痛かったねえ」といわれて立ち上がることができた子、それぞれですが、乳幼児期をすぎれば、子どもたちは自分がどこまでがんばれるか、本能的に知っているような気がします。適度な「ガンバレ」で伸びたり、適度な「休んだら」でさらに伸びる場合はもちろんあります。ただ「うちの子はもっとできるはずという過大評価」「うちの子はこれ以上はムリという過小評価」は、行き過ぎればエゴです。

素直に子どもに伝えてみる

どのくらいの応援が我が子に最適かわからない場合は、素直に子どもに伝えてみるのはどうでしょうか。
「あなたのことを心から応援したいのだけど、どのくらいガンバレっていいか、わからなくなっちゃった」
案外、子どもは大丈夫なんだと思います。応援してあげたいという親の愛だけ受け取って、がんばる量は自分で決めるほうが気持ちは安定するかもしれません。

本人に「ママ(パパ)は、あなたがどんな可能性を持っているかはわからないけれど、がんばる姿をいつも応援しているよ」と言ってあげることで、子どもの心が自由になれることもあるのかなと思っています。

文・yuki イラスト・ゆずぽん

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