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コミックエッセイ『いろはにちへど』著者 ナナイロペリカンさんインタビュー

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月間150万PVの育児ブログ『たまご絵日記』の作者であるナナイロペリカンさん。ブログをまとめ、大ヒットした前作『たまご絵日記1&2』に続く待望の3冊目は、幼児誌『おともだち』での連載を単行本化した『いろはにちへど がんばるかあちゃんの子育て三年盛り』です。

一度読んだらクセになる! “育児あるある”を鋭い眼力と独特のイラストで表現し、あらゆるエピソードを笑いに変えてしまうナナイロペリカンさんって、どんな人?

長女・タマ子ちゃん(5歳)と次女・キミ子ちゃん(2歳)のママとして、普段どんな生活しているの?……など、その素顔に迫りました。

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※左から長女・タマ子ちゃん、ナナイロペリカンさん、次女・キミ子ちゃん(画像は公式ブログより)

 

—育児ブログ「たまご絵日記」や書籍がママ達の間で大人気ですね。 

ありがとうございます! ブログを読んでくれたママからコメントをもらったり、本を読んでくれたママから「気持ちがラクになりました」と言ってもらったり、逆に励ましてもらったりすることも多く、私からも「本当にありがとうございます!」という感じです。私、あまり頭が良くないんですよ(笑)。昨日の夕飯の献立が思い出せないどころか、3秒前に置いたカギの場所を忘れてしまうこともありますし……。育児と仕事で毎日いっぱいいっぱいなんです(笑)。

2人の子どものママになることができてとても嬉しいし、楽しいことももちろん多いのですが、その反面、「母親業って楽しいことばかりじゃない」「母親として、毎日平常心で生きるのってしんどい」という気持ちも大きくて。ブログや雑誌の連載では、ママの “生きづらさ”のようなものをテーマに描かせていただいているのですが、きれいごとだけじゃない育児のリアルな本音の部分が、共感してもらえているのかなと思いました。

—育児ブログ「たまご絵日記」を始めたきっかけを教えてください。

妊娠や育児のブログを見るのが好きで、いつか自分も妊娠したらブログを始めたいと思っていました。出産前は広告制作会社でグラフィックデザイナーとして勤務していたのですが、長女・タマ子の妊娠を機に会社を辞めることになり、趣味のひとつとして、妊娠日記風のブログを書き始めたんです。

当初は「人に読んでもらう」という意識はなく、写真と文章だけでマイペースに更新していたのですが、自作のイラストを載せたらアクセス数が増えまして…。といっても、「コメントゼロ」から「コメント2」になった程度なのですが(笑)、見ていただいた方からの反響が嬉しくて、調子にのって小さなペンタブレットを買ってイラストを描き、イラスト&文章でブログにアップするようにしたんです。そしたらアクセス数がどんどん増えていって、今に至る感じです。

初めての著書『たまご絵日記』は、このブログをまとめたものなのですが、ブログの読者さんの中に育休中の編集者の方がいて、「育休復帰後に企画書出すぞ!」と燃えてくださり、書籍化が実現しました。とてもありがたかったですし、お話をいただいた時は本当に嬉しかったですね。本作りはブログとはまた違った大変さがあり、悩む事も多いのですが、新刊『いろはにちへど がんばるかあちゃんの子育て三年盛り』も、編集さんはじめたくさんの方に支えてもらって完成しました。

—ペンネームの由来を教えてください。

 

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中学時代から実家でセキセイインコを飼っていて、ずっと鳥が好きだったんです。ブログを立ち上げる時って、プロフィール欄にいろいろ記入しますよね。名前どうしよ、と思った時にたまたまペリカンのグッズを集めていて、目に入ったので「モモイロペリカン」から私の名前を一部を組み合わせて「ナナイロペリカン」に決定しました。すごく適当な流れで(笑)。パッと聞いただけでは頭に入りにくいのか、時々「ナナイロインコさん」とか「ナナイロペンギンさん」などと間違えられます。間違えられるのをちょっと楽しんでいるところもあるので気にしないでくださいね。

—ブログやコミックエッセイ制作において、ネタに困ったことはありますか? また、創作活動はいつ、どのように行っているのですか?

子育てをしていると毎日本当にいろいろなことが起こるので、「ネタに困る」ということはないのですが、たとえばお風呂場で面白いことが起こっても、その後違うことで子どもを怒ったり、寝かしつけに集中しているうちにどんどん忘れていってしまうんです(笑)。でも、子どもの面白い行動だけでなく、最初から最後まで救いようのないエピソードやバッドエンドをありのままに描くだけでも、皆さん共感してくれるんですよね。内容によって、時には批判コメントをいただくこともありますが、コメントから教えてもらうこともたくさんあります。皆さんからの反響を励みに制作しています。

創作活動は、子どもたちが園に行っている10時〜4時半くらいの間に集中して行うようにしています。でも、上のタマ子が幼稚園、下のキミ子が保育園で違う園なので、送り迎えだけでも大変で…。加えて、タマ子が通っている幼稚園が結構きびしくて、「明日は◯◯をもってきてください」などとまめに連絡が来たり、園のイベントによって体操服や制服を日替わりで持たせたり休園日や午前帰宅も多かったりなどいろいろ大変なんです。私のようなうっかり系のママには正直ハードルが高いのですが、お母さん同士のネットワークもしっかりしていていい園なので、毎日「幼稚園ってこういう所なんだ」と勉強しながら“体当たり取材“させてもらっているような感じですね。

—ご主人は創作活動を応援してくれていますか?

気持ちの上では応援してくれているのですが、仕事が忙しくて帰宅時間も遅く、ご飯とかちゃちゃっと作ってくれるタイプでもないんです。でも、子ども達とすごく遊んでくれるので、子ども達の間で父ちゃん人気は高いですよ。下の子が産まれると、どうしても私は下の子ばかりに目がいってしまうものですが、主人は上のタマ子の相手をしっかりしてくれて助かります。5歳になったタマ子は最近遊びが複雑になってきて、「わたしにクイズ出して〜」とか突然言ってきたりするんです。私だったら「面倒くさいな〜」とスルーしてしまうところを主人はちゃんと考えてクイズを出してあげたりしてくれるので、すごくありがたいです。

—新刊『いろはにちへど』の楽しみ方を教えてください。

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※目次。随処にイラストが散りばめられています。

『おともだち』の連載に加えて書き下ろしも結構ありますのでご期待ください! 大変だったのは、書き下ろしでいちばん忙しい時期に引っ越しの時期が重なってしまった時ですね。編集さんもデザイナーさんも皆ママさんで、子どもが寝落ちてから深夜3時ごろにメールで連絡しあったり、子どもの病気やケガなどでスケジュールが少し遅れてしまっても、お互いにあうんの呼吸で考慮しあいながらチームワークでがんばりました。

PRポイントは、主婦根性で作ったところです。エピソードごとに子どもの月齢までしっかり入れたり、オールカラーで空白があるともったいない!ということで、ひとコマひとコマぎっしり描き、コストパフォーマンスもかなり良いと思います(笑)。育児に奮闘中のママの気持ちがラクになるような楽しい本に仕上がったので、一人でも多くの方に読んでいただきたいですね。

 

☆新刊情報『いろはにちへど』

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講談社の幼児誌『おともだち』のママアンケート1位の連載を単行本化。月間150万PVの育児ブログを単行本化した『たまご絵日記1&2』大ヒットに続く待望の3冊目。寝かしつけ、マイホーム建築、二世帯同居など、ファミリーならだれもが直面する課題を、鋭いつっこみとパロディ化で大いに笑えるコミックエッセイに。最近オシャレやお化粧に興味津々、破天荒な行動でかあちゃんを振り回す長女タマ子(5歳)と限りない食欲と暴君ぶりで爆走するキミ子(2歳)の様子がかあちゃん目線で綴られています。定価:1,000円(税抜き) 発行、発売:講談社

※育児ブログ「たまご絵日記」(http://nanairo-perikan.blog.jp/

 

(取材・文/長島ともこ)


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