life

梅雨にはダニが約150倍も増える!? 有効なダニ対策は?

pixta_9983773_M梅雨が近づき、むしむしとした湿気と暑さを感じる季節。そんな時期は、家の中でダニが爆発的に増えるんだそうですよ……!

家庭用殺虫剤などを提供しているアース製薬株式会社が住まいのダニ対策についてセミナーを開催。ダニの増える原因や人への影響、そしてダニの対策方法まで伺ってきました。これを読んだらあなたもきっと家の掃除をしたくなるはずです。

6週間で150倍も増える! ダニの驚異の繁殖スピード

IMG_5246今回お話ししてくださったのは、環境アレルゲンinfo and care 株式会社の白井秀治(しらいひではる)さん。ダニの研究を20年以上も行ってきたという、ダニのスペシャリストです。

白井さんに、ある実験データを紹介してもらいました。

家の中に多く生息するというコナヒョウヒダニのオスとメスの10匹ずつを室温25度、湿度75%の真っ暗な環境に置き、数を観測する実験です。6週間後にダニの数を数えると、なんと3110匹、約150倍も増加したのだそう!

冬は寒さや乾燥によりダニはそこまで繁殖しませんが、室温25度以上、湿度65〜75%の環境で活発に繁殖するのだそうです。これは梅雨時の家庭内と同じ環境。ダニの繁殖スピードの早さに驚愕です。

目に見えないダニ、問題は?

白井さんによると、ダニは昆虫ではなくクモの仲間で、チリダニ科のヤケヒョウヒダニ、コナヒョウヒダニが家の中にいるダニの8割以上を占めるとのこと。

これらのダニは室内にある人のフケや垢、食品カスなどを餌にして、暖かい気温と湿度のある環境で活動が活発になります。大きさは0.3〜0.4ミリ程度。死骸のかけらやフンはさらに小さく0.01ミリで、スギ花粉の半分〜3分の1という大きさ。とても小さく軽いため、舞い上がりやすく、吸い込まれやすいのが特徴です。

『ダニのフンや死骸に含まれるたんぱく質がアレルギーの原因となっているので、ダニそのものは触れなければ何の害もないのですが、ダニが増えていきダニのフンや死骸が増えていくことがアレルギーの原因に関わっていくのです』

ダニのフンや死骸は気管支に入る大きさなので、粘膜に直接触れやすく、アレルギー疾患気管支炎喘息アレルギー性鼻炎アレルギー性結膜炎などを引き起こすとのことです。

ダニ対策の鉄則とは?

人のフケや垢などを餌にしているというダニ。居場所はやはり、人が触れることが多い場所です。白井先生によると、寝具やぬいぐるみ、カーペット、ソファ、畳といった場所に多く生息するとのこと。住まいのダニ対策としては、ダニをまず駆除、そして寄せ付けない、増やさないことが重要です。さらにはアレルギーの原因となるフンや死骸を増やさない、そして舞い上げないことが大切なんです。

では、ダニはどうすれば死滅するのでしょうか? ダニは熱に弱いため、50度以上の熱を20〜30分かけると死滅するとのこと。布団は外に干すよりも、布団乾燥機を使い、その後フンや死骸を取り除くことがダニ対策には効果的です。

「大変そう。いっそ布団を洗濯すればいいのでは?」と思われるかもしれませんが、実は水洗いするだけでは、ダニの駆除という点ではあまり効果がないようです。白井さんの実験では、

『水洗いでは100匹のダニのうち4匹しか死ななかったんですね。平均4%の死亡率です』

なんと96%のダニが生きている計算に! もし布団の洗濯とダニの駆除両方を行いたいのなら、

『洗濯後に衣類乾燥機をかけてダニを死滅させ、その後フンや死骸を取り除くことが必要です』

大きくて重い布団の洗濯が難しい場合は、布団丸洗いのサービスや、ダニが通ることができない高密度で織られた防ダニ寝具を使うことも、白井さんはおすすめしていました。

カーペットや床にいるダニはどうすればいいのでしょうか。アース製薬株式会社が立ち上げたサイト「Danny ダニのいない生活をめざす」にて、「掃除機で生きたダニは吸いきれるか?」という実験の動画が紹介されています。

(大量のダニが映っています。閲覧注意)

生きているダニは掃除機ではほとんど吸い取れていないことがわかりますね……! 床や広い部分では、防ダニスプレーを使って1時間ほど置き、ダニを駆除してから掃除機で死んだダニを吸い取るようにします。カーペットに掃除機をかける際は毛足を立てるように何度か往復し、縦方向にかけたら横方向にも吸い取ることが理想的だそうです。

生きているダニが掃除機であまり吸い取れないことにはショックを受けましたが……。ダニそのものを増やさず、ダニのフンなどのアレルゲンを増やさないためにも、こまめな掃除が大切ですね。

忙しいママは、集中して掃除することもなかなか難しいときもあるはず。防ダニスプレーをはじめとした便利グッズや布団乾燥機などの家電、または外注サービスにもたまには頼ってみましょう。梅雨時でもダニの増えない快適な家を目指したいですね。

取材、文・山内ウェンディ