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豊田エリー:第3回 妊娠がわかって、エレベーターの中でふたりでハイタッチしました

テレビのトーク番組などを通じても、柳楽優弥さんがエリーさんに一目惚れして猛アタックしたのは有名なお話。そんなおふたりが結婚、すぐに妊娠が判明します。さて、そのときおふたりが取ったリアクションとは? なんとも微笑ましい話が続きます。

■結婚してから妊娠がわかるまで、それほど長くはかからなかったそうですが?

そうですね。結婚したときは「何年かはふたりだけで気楽に楽しみたいね」なんて、お決まりのことを言っていたんですよ。「まだいいよね」ってのんきに考えていたんですけど、わりとすぐに妊娠がわかって。びっくりしたけど、すごくうれしかったです。

それも夢にみたんですよ。夢の中で「お腹に赤ちゃんがいる」って。そういう不思議なことってあるんだなぁと思ったんですけど。

■予知夢ですか? すごい。そうした夢って、それまでにも何度か経験があったんですか?

いや、そこまではっきりしたものはないですね。それはもう「確信」という感じでした。お腹が光っている夢だったんですよ。その感覚で「あ、もしかして」って思いました。それで起きてから「こんな夢をみたから、たぶん妊娠していると思う」と言って、検査してみたらやっぱり正しくて。それがちょうどひな祭りの日だったので、「女の子じゃない?」なんて話していました。本当にびっくりでしたけど、「いつかは」ってもちろん思っていましたから、うれしくて「イエーイ!」って。

■えっ、そんなノリだったんですか(笑)?

豊田エリー
病院から帰るエレベーターの中で、ふたりで「イエーイ!!」って、ハイタッチしました(笑)。最初は喜びいっぱいですよね。でもそこから不安が出てくるんですけど。

ちょっとでもお腹が痛かったり出血があると、すぐ病院に電話して「大丈夫ですか?」って。心配ばっかりして、よく病院に行っていました。夜でも診察OKというところだったので、いつでも電話して「行ってもいいですか?」。よく来る人だと思われていたでしょうね(笑)。ま、安定期に入ると気持ちも落ち着いてきたんですけど。

■つわりなどは平気でしたか?

ほとんどなかったんですよ。朝起きて空腹だと、ちょっと気持ち悪くなるくらいで。枕元に栄養ゼリーを置いておいて、起きた途端にそれを捕ってスーッと落ち着くっていう。ご飯が炊ける匂いは、やっぱりダメでしたね。トーストが焼ける匂いは平気だったので、しばらくトースト生活でした。5~6ヶ月くらいからご飯の匂いもまた大丈夫になったんですけど、今度はカレーライスが無性に食べたくなってしまって。ルーを替えたり野菜を素揚げにしてカフェ風にしたり、いろんなカレーを家で作ってました。週に何度かはカレーでしたけど、幸い彼もカレー好きなので。

■空腹がNGな妊婦さんは太りやすいというイメージがあるのですが、大丈夫でしたか?

私が通っていた病院のお医者さんは「太りなさい」という先生だったんですよ。もともと体重がたぶん平均より少なめだったので、「太りすぎはダメだけど、やせすぎているのもダメだから」って、定期検診で体重表を見せるたびに「あー、まだまだ。太り足りない!」って注意されていました(笑)。結果的には、10キロくらい増えたのかな?

■理想的じゃないですか!

ただ、糖のほうはすごく注意されました。チョコレートパフェとか、甘いものもいっぱい食べちゃっていたので。

安定期になると、当時は父がシンガポールに住んでいたので会いに行ったりもしました。向こうでも歩いたり、プールに入ったり。けっこう元気な妊婦でしたね。後半になるとお腹が重くて、疲れやすくなりましたけど。その頃はうちの90歳になるおばあちゃんと同じ速度で歩いてました(笑)。

■そのころになれば、もう不安もなかったのでは?

豊田エリー
あ、やっぱり不安はちょっとありましたよ。まわりにもまだ、子どものいる友達はいなかったので。親が経験しているといっても、何十年も前の話ですし。相談できる人があまりいなかったので、よくネットで相談していました。探してみると、やっぱりまったく同じ悩みを持っている人っているんですよ。それを見て「あ、自分だけじゃないんだ」と安心して。当時は知らない人たちと「ネット上の連帯感」みたいなのを感じていましたね。


まわりに相談できる相手がいないという不安をネットで解消していた……。多くのママたちにも同じ経験があるのでは?
次回はそんな妊娠生活を経ての、出産へとお話が続きます。比較的安産だったというエリーさんですが、赤ちゃんとの病院生活が思わぬことになったようですよ。次回もお楽しみに。

 

(取材・文:鈴木麻子 撮影:泉三郎)