産後初のお出かけ、夫の何気ない言葉に反応した「内なる感情」
これは娘が生まれて2ヶ月頃の話です。
何気ない一言で私が大号泣した事に夫は驚いていました。
実は私自身も、泣き出してしまった自分にすごく驚いていたのです。
娘が生まれてからというもの、責任を持ってお世話する事が当たり前。娘が24時間泣いている原因をどうにか解決する毎日。
一息つけるのは娘を夫にまかせてシャワーを浴びる間だけでした。
産後初めて一人で出かける事にしたその日、私は思った以上に自由を感じて喜んでいたんだと思います。
そんな時夫から言われた「ついでにパンク修理してきてよ」の何気ない言葉に思わず爆発してしまいました。
用事自体は簡単なものです。自転車を修理に持って行って帰りに受け取ればいい。
でもその時私は
「私の自由時間ってそんな軽いもの?
あなたがちょっと外に出かけるのと一緒にしないで欲しい!」
そんな気持ちでいっぱいでした。
日々のお世話は大変だけどそれ以上に娘が可愛いのも確か。
私の育児ストレスは「娘 可愛い!」という強い感情に隠れて
ひっそりとこんなに大きくなっていたんだ、とこの時初めて気が付いたのです。
私が号泣した事にお互い混乱していたので冷静になるまでに少し時間がかかりましたが、
その後私は自分の気持ちを整理しつつ夫とゆっくり話し合いました。
夫は私が娘の育児にまさかそんなにストレスを感じていたとは思いもしていなかったようです。楽しくお世話している位に思っていたのでしょう。
仕事中に私から送られてくるのは娘の可愛い写メばかり。そう感じるのも無理はありません。
夫の話を聞いて、私は自分がストレスを溜め込まない為にも夫に理解してもらう為にも育児の事を言葉に出して話していかなければいけないなと思いました。
一緒に娘を育てていると言っても、私と夫とでは立場や頑張る場所が違い過ぎる。言わなきゃ何も伝わらない、と改めて気が付きました。
この出来事をきっかけに夫も色々と考えてくれたようで、休みの日は「今日は出かけなくていいの?」と聞いてくれるようになりました。
私が気晴らしに外出した時は少し遅くなっても「まだ?」といったような催促の連絡はせず、頑張って娘のお世話に奮闘してくれるのでとてもありがたいです。
産後というものは私も夫も未経験の事ばかりでお互いストレスも多く、喧嘩も増えました。
けれどそんな時はこれからも二人でよく話し合って壁を乗り越えていきたいと思います。
文・編集部