talentcolumn

加藤ローサ:第7回 “しつけ”って私自身がぶれないことだなと思ったんです

加藤ローサさんのインタビューコラムも残すところ、あと2回となりました。今回は、子育ての1つの山場“イヤイヤ期”を、ローサさんがどのように乗り越えたかのか、お話を伺っていきます。

■息子さん2人には”イヤイヤ期”がありましたか?また違いは?

長男はこの時期だけというよりは、ずっと“イヤイヤ期”という感じなので、あまり意識したことがないんです。「イヤイヤ!」と、聞き分けがない時期が、”ここだけ”ということがなくて。今もひっくり返って泣いていることがあるので(笑)。次男は2歳なので、まさに”イヤイヤ期”の時期ですが、イヤイヤとなるのは、たまにですね。夕方、眠くなって泣いたりしますけど、それが”イヤイヤ期”なのかと言うと、そうではないような気もします(笑)。

■「イヤイヤ!」となった時、ローサさんはどのように?

洋服を着ないとか、お風呂に入らないという時期もあったのですが、シャボン玉とか水風船をお風呂にいつも置いていて「これやろう!」と言って一緒に入ったりとか。今だと戦隊物の入浴剤を入れたりして、お風呂に入りたくなるような工夫をしています。着替えは、ズボンを履きたくないなら、パンツだけで外に出してましたね(笑)。「着たくないなら着なくて良いよ」って。そのまま外に出ると、意外に寒くて「何か着たい」と言って自分から履いたりするんです。「絶対に服を着なさい! お外に行くときは靴を履きなさい!」なんてやっていたら、私の頭がおかしくなるので(笑)。「靴が履きたくないなら裸足で出てもいいじゃない。それでもし何か踏んで血がでたら、その時に何か考えよう」みたいな。そうすることで余裕が持てて、子どもも意外とぐずらなくなるんです。

■無理強いせず、させたいようにさせるんですね!

rosa_07_01
元々は、私自身「履かせて出なきゃ!」というタイプだったけど、長男の時はそれが無理だったので。だから、育てて行く中で自分も辛くならない、息子も納得する方法を探したら辿り着いた方法です。長男の時は、2歳児健診も受けられなかったんです。この建物に入りたくないとなったら、絶対に入らないから。「すみません。もういいです」って言って帰ってきたことがあります。「俺は帰る」と思ったら、絶対帰るタイプなんですよね。誰に似たのか、恐ろしいほど頑固なんです。

■そういう場合は、パパが怒ったりするんですか?

パパは滅多に怒らないですね。私のほうが怒ってます(笑)。いつも接してるのは私なので、細かいとこで怒るのは私の役目。パパが怒る時は、「やっべーぞ!」という時です。最終兵器ですね(笑)。

■息子さん達のトイレトレーニングは、どのように進めましたか?

うちは2人ともオムツが早く取れて、トイレトレーニングに関してはあまり苦労しなかったんです。逆に本人たちの「僕は絶対にトイレでやりたいんだ」という思いが強かったほうが大変だったかな。移動が長いからオムツを履いてほしいという時も、オムツを履いてくれなかったりして。寝る時も履いてくれないので、とりあえずパンツで寝かせて、寝た後にオムツを履かせてたりしたんですけど、うっかり一緒に寝落ちしちゃった時とかは「やっちゃった……」みたいなことがありましたね(笑)。

■オムツを履きたくない!という主張はあっても、トイレに行って用を足すところまでが難しいという意見もあります。その部分で工夫はありましたか?

長男の時は、トイレにお菓子を置いていました。瓶の中にマーブルチョコみたいなのを入れていて、トイレに行けたらひとつお菓子が食べられるという訓練をしたんです。だけどだんだん知恵をつけて、トイレに行きたくないのにお菓子が食べたくて便座に座ったりして(笑)。「おしっこが出たらあげる」と教えたら、一瓶なくなる頃にオムツを卒業できました。彼の中でチョコは特別な物としていたので、「スペシャルなお菓子でがんばる!」という感覚だったんでしょうかね。

■そういう工夫は、大事ですよね! 他にも工夫をしながら覚えさせていることはありますか?

長男は、お箸の練習中なんです。最近は外に食事に行くと、お箸を出されることも増えてきたので、毎日持たせる補助箸を時々、普通のお箸にして練習させています。けっこう上達してきましたね。
あとは着替えですね。幼稚園ではちゃんとしてるらしいんですが、家では違うんですよね。脱いだ物はそのまま。だから、脱いだ物は洗濯かごに入れることを教えてます。一回言っただけで覚えるはずないので、とにかく”諦めないこと”です。私がやったほうが早いからと、1回でも手伝ってしまうとおしまいなので、「はい。これ持とうね」と二人羽織りのように後ろから持たせて、「こっち、こっち」と誘導したりして(笑)。

■育児は、根気を要することがたくさんありますよね。ローサさんが考える“しつけ”とはどのようなものですか?

言い続けることですね。「“しつけ”ってなんだ」と考えた時に、私自身がぶれないことだなと思ったんです。「今日はいっか! 私がやろう」じゃなくて、「これは、あなたがやることだ」と決して諦めない。トイレもできるようになったからと言って、1週間やめちゃうとまたゼロからになっちゃいます。しつけは特別なことをするのではなく、根気よく同じことを言い続けることかなと思います。

■“しつけ”に関して、夫婦の中でそれぞれの分担はありますか?

rosa_07_02
基本的には、私に任せてくれています。例えば、私が怒った時は、「パパ、助けて~」ってパパのところに行くし、パパに叱られて泣いた時は、私が抱っこをする。そういうフォローは、いつの間にか自然に決まってました。うちのパパは、基本的にはあまり怒らないんですが、長男が食事の時に左手を出さずに食べるのが気になるらしくて、「左手出して」って注意だけはパパが言い続けてますね(笑)。


「諦めないこと」。この言葉は、育児中のママ達にとても響く言葉ではないでしょうか。では、諦めないためのエネルギーはどこから生まれるのでしょうか?最終回は、大変な時を乗り越えたからこそ生まれた“夫婦の絆”についてお話を伺っていきます。お楽しみに!

(取材・文:上原かほり 撮影:chiai)