<最愛の母との別れ>さっきまで元気だった母「亡くなった」告げられた事実にパニック【第1話まんが】
最近のお話です。私は25才のアリサ。2才半のミユと10ヶ月のユナを育てるママです。夫のコウタと協力しながら家族4人で元気に暮らしています。幼い子どもたちに手がかかるため頼れる身内が近くにいると心強いのですが、実家はわが家から新幹線で3時間ほどの距離にあるため頻繁には帰れません。父は3年前に他界しており、母は実家でひとり暮らしです。心配ではあるけれど、母はまだ51才。仕事をしながら地元の友達と楽しく毎日を過ごしているようでした。
私は今日も、遠方に住む母に電話で育児の悩みを聞いてもらっています。「ミユ、トイレトレーニングがなかなか進まなくてさ~」母はいつも私の悩みを優しく受け止めてくれます。
「あらあら……。でもね、まだ2才半でしょう? その子にはその子のペースがあるんだから、焦らず見守っていればそのうちオムツも外れるわよ~」
「周りと比べてどうするのよ。ひとりひとり性格が違うように、身体の機能にだって個人差があるんだから、大丈夫よ」「そうかな……」「そうよ~」おおらかに見守ってくれる母の言葉に安心します。こんな感じで毎日のように連絡を取るのが習慣になっていました。そして公園でも……。
ユナを抱っこしてミユを遊ばせながら、私はスマホで子どもたちの日常風景を撮ります。こうして撮った写真を母に送信するのも日課になっていました。
離れていても私はこうやって母と日常を共有しながら、目の前の育児を頑張っていました。子育ては大変だけど、楽しい。母と育児の尊い時間を共有できることもまた私の楽しみのひとつとなっていたのです。いつか子育てが落ち着いたら、お母さんと旅行でもできたらいいな……そんな夢も見ていました。しかし、そんな生活はある日突然終わりを告げるのでした。ある日の夜、子どもたちをお風呂に入れ、湯上がりに髪の毛などを乾かしていると……。
私のスマホに知らない番号からの着信がありました。「はい……。三井レイコは……私の母ですが……」すると思いもしなかった事実を告げられ、私の身体は震えはじめました。「……はい……はい……」電話を切った私の様子がただごとではないと感じた夫は、心配そうに声をかけてくれます。「……アリサ?」
私は天井がグルグル回っているような感覚になりました。え、亡くなったって? どういうこと? ついさっきまで元気だったのに、毎日のように電話やメッセージで連絡を取り合って、笑って話していたじゃん。病気なんてなかったはず。具合も悪いなんて言ってなかった。そんな話、聞いたことないよ。お母さん? 嘘だよね? まるで大袈裟なドッキリを仕掛けられているかのような、信じられない気持ちでいっぱいでした。突然の電話に私はなかばパニック状態です。
これは……夢? そう思ったけれど、心配そうな夫の顔を見て現実であることを思い知らされます。私は母の最期を看取ることが、できなかったのでした。
原案・ママスタコミュニティ 脚本・渡辺多絵 作画・りますけ 編集・井伊テレ子